風間八宏監督
風間八宏監督
今日のチームのパフォーマンスでは、どことやっても勝てない。それだけですね。鹿屋体育大学のほうは恐れずに、すごく自分たちを出していた。我々の選手はなにか怯えているように見え、1対1で負けていては話にならないというところ。そこのところは厳しいプロの社会で生きていく上で当たり前のこと。そこのところを本当に理解してもらわないと困るなと思ったゲームでした。
―アマチュアとの対戦では、往々にして気持ちの部分が大切だと言われます。
気持ちの部分というより、もう完全に1対1で何度も負けていたので。心技体というものを子どもたちが見て「この人たちはプロなんだ」と思わせるものですが、その部分ですでに負けている選手がいた。これは寂しいことですね。それから、足先だけでやり、自分たちの本当に丁寧なプレーを出せずに怯えたプレーをたくさんしてしまった。これは本当にやってはいけないこと。今日の試合で、やってはいけないことがあまりにも多すぎたかと思います。
―前半から相手に押し込まれるシーンが続きましたが、ハーフタイムには選手に対してどのような指示をしたのでしょうか?
今の僕を見ればわかると思いますが、そこのところの発奮を促しました。一つずつのところ、細かいところのプレーに対しても言いましたが、正直、前半を見てわかる通り「闘う頭と体と技術」、これをもって全身全霊で闘うということが欠けすぎていました。結果的には後半もそれを出してしまった選手が何人かいた。やっぱりそこのところが本当の勝負なので。厳しい中で二度とこういうプレーが1回でもないようにやってもらわなければならないですし、我々が戒めなければいけないなと思います。
―「闘うところ」とは、監督としてどう選手に伝えるものなのでしょうか?
我々も昔はサッカー選手でしたし、明日食べられるかどうか、それが毎日の一個一個のプレーがすべてなので、そこまで我々で何かを変えることはできません。ただ、厳しい社会を作っていくことが我々の仕事なので、そこのところをもっとはっきりさせなければいけないのかなと、今日は思いました。