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明治安田J1リーグ第32節 磐田戦後 監督会見

289月
9月28日(土)、明治安田J1リーグ第32節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでジュビロ磐田と対戦し、2-0で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


難しい試合になると思っていました。前半の入りに何度かチャンスがあったんですが、それ以降は(相手が)シンプルに放り込んできて、セカンドボールを拾われてしまいました。それが相手にペースを渡す要因になったと思います。ハーフタイムにはセカンドボールをしっかり回収することと、「死に物狂いで闘ってきている磐田に、球際で絶対に負けるな」という話をしました。後半から入れたパトリックが前線でうまく起点になってくれて、そこから展開することができました。一つの狙いであった永井(謙佑)のクロスから(稲垣)祥というラインで点を取りました。2列目からうまく祥が入ってきたので、相手はマークにつきづらい状況だったのかなと思います。また、(森島)司に久しぶりのゴールが生まれたことは、我々にとって非常にポジティブなことだと思います。中5日の日程となりますが、気持ちと体をリフレッシュして、金曜日の(アビスパ)福岡戦に備えていきます。


ー1点目はパトリック選手がうまく前で潰れ、そこに稲垣選手が入ってくるいい形から生まれました。稲垣選手は昨シーズンのゴール数を上回ることになりましたが、得点に絡めている要因をどのように見ていますか?

祥とはシーズン当初に話をして、そこからコンディションを上げていってくれて、ゴールに対する意欲を強く持ってくれたことが良かったと思います。私が監督になる前には8点を記録したシーズンもあります。足首を手術したり、いろいろなことがありましたけど、祥には「ゴールへの意識、意欲を持ってほしい」ということを伝えたところ、本人が前向きに捉え、コンディショニングも含めてさまざまなことにチャレンジしてくれました。それが好調の要因なのかなと思っています。頼もしい選手の一人としてプレーしてくれていると思います。


ー後半は内田宅哉選手をボランチで起用しました。内田選手のポジションを変えた理由を教えてください。

祥をクロスに飛び込ませるために、です。前半は椎橋(慧也)が後ろにいる回数が多かったです。磐田がスカウティングをしながら立ち位置を取ってきたからだと思います。内田は最終ラインに入ってプレーしている選手ですから、渡邉(りょう)とジャーメイン(良)がどういう立ち位置を取ってもしっかりとやってくれるだろうと。祥をもっと攻撃ができるようシフトさせたいと思っていました。クロスの迫力という面で、祥が中に入っていくのと入らないのとではやはり違いますから。そういった説明をし、本人たちもしっかりと理解してやってくれたと思っています。


ー椎橋選手の交代は、イエローカードをもらったからではなく、ゲームプランの一つとして考えていたことだったのでしょうか?

パトリックを入れるプランは持っていましたけど、椎橋がイエローカードをもらったことは当然引き金にはなりました。ただ、どのタイミングでパトリックを入れるかというのは状況を見ながらだと思っていて、後半の頭から交代するというプランではなかったです。


ー後半はアルビレックス新潟戦、川崎フロンターレ戦と違う形で臨み、複数得点を挙げてクリーンシートを記録しました。チームのパワー、いい流れを感じるのですが、監督はどのように見ていますか?

一応、準備はしているので(笑)。準備した通りにプレーしてくれたと思っています。


ー選手たちはポジションや立ち位置を変えながらしっかりと対応しました。この流れをどのように今後の試合につなげていきたいですか?

紆余曲折あり、選手たちはいろいろな経験をし、苦しい闘いを経た結果、柔軟に戦えるようになってきたと思います。7月の(柏)レイソル戦、ルヴァンカップ(サンフレッチェ)広島戦といった苦しい試合をしたことで、今は自信を持ちながらプレーしてくれています。そのあたりが内容と結果に反映されるようになってきたのかなと思っています。ただ、調子に乗るとすぐに元へ戻ってしまうので、引き続き一戦必勝でしっかり準備していきたいと思います。


ー今シーズン初めて、複数得点、クリーンシートでの3連勝を記録しました。

まずは先制点を取れていることが大きいと思います。いい攻撃がいい守備につながっている、いい守備がいい攻撃につながっていると考えています。開幕当初からやり続けてきたことなんですが、1試合をとおして内容、結果ともにうまくいった試合はなかなかありませんでした。「半分はできていたけど、半分はできていなかった」というように、紆余曲折を経て今の状況があると思います。もちろん、一足飛びにここまで来ることはできなかったと思います。うまくいかないことも繰り返しながら、選手たちはよくめげずに前を向いて闘い続けてくれたなと感じています。