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明治安田生命J1リーグ第18節 横浜FM戦後 監督会見

128月
8月12日(木)、明治安田生命J1リーグ第18節が行われました。名古屋グランパスはニッパツ三ツ沢球技場で横浜F・マリノスと対戦し、0-2で敗戦。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


どういったメンバー構成で臨むか、試合をトータルで見て、どのようにスタートし、途中でどういった交代をし、どういう流れに試合を持っていくかという中、ほとんど想定していた形でやれていたのですが、失点の際にミスが絡んでしまいました。最近いくつか続いている、失点につながるミスがもったいなかったなと思います。

 

(前節の)横浜FCとの試合が終わり、あの試合はどういう試合内容だったか、どういう温度で試合に入ったかということも含め、「すべてを確認して作り直さなければいけないのではないか」、「ゼロからチームを作らなくてはいけない」ということではありませんが、試合に入るところと試合に向けた準備をするというところで物足りなさがありました。今日は失点してからもどういう試合を続けるべきか、やり返すために上げる部分を上げて、しっかりとやれていたと思います。代わって入った選手も流れを理解した上で最後まで闘ってくれました。ゴールが入ってもおかしくないところまでいったと思います。これに満足するわけではありませんし、実際に試合には勝ち負けというものがあるものの、こういう姿勢を続けていくことで必ずいい方向へ向かうと思っています。このまま止まらずにやっていきたいと思います。

 

ー前半は横浜FMの戦い方に合わせたような形でゲームを進めました。そして後半は自分たちの形に戻したようにも見えましたが、その意図をお聞かせください。

前半と後半を45分、45分で分けて考えたわけではありませんが、試合への入り方として、マリノスのスピードと勢いのある戦い方に対して、こちらもスピード感のある選手をそろえ、まずはプレスをしっかりと掛けること、そして相手のボールを奪ってからは特にスピードのある選手の特長を生かした攻撃ができれば、という狙いを持ってスタートしました。また、選手を代えていかなければこの日程は乗り越えられないと試合前から考えていましたから、前半が終わったら交代させるというプランニングのとおり、交代をしました。狙ったとおりに相手をしっかりと抑え、こちらが先制するという狙いがあったのですが、残念ながらそういかなかった中、だからと言って誰かが悪かったから交代カードを切ったということではありません。当初の予定どおりの交代をする上で、こういう試合状況で後半にどういう戦いをするのか、お互いにオープンな展開となる中でこちらにもチャンスが来る、という考えを持っていました。残念ながら相手にもチャンスを作られましたが、チームとしてギリギリのところで守り、我々に得点が入ってもおかしくないチャンスも作ってくれました。残念な気持ちは残りますが、その都度選手はなにをやるべきか考えながらプレーしていましたし、アイデアも見られました。チームとして闘うやり方を続けようと、選手とも話をしました。

 

ー合流したばかりのシュヴィルツォク選手を後半途中から起用しました。投入した意図と、実際にプレーを見た上での評価をお聞かせください。

合流後、実はまだ練習を一度も一緒にやっていない中で、いろいろなリスクもありましたが、試合中も彼がグラウンドに入ってから確認し、ケアをしながら実際にプレーさせました。もともとの予定としては10分から15分くらいのプレータイムを考えていたのですが、試合中のアクシデントも伴い、(予定以上の時間を)彼にプレーしてもらう形となりました。彼は典型的なFWとしてポストプレーができ、起点になりながら点も取れる選手です。そのような特長を持った選手が必要だと言い続けてきましたが、そういう選手が(今のグランパスに)いない中で、今日も柿谷(曜一朗)が前線でやってくれていました。彼は彼の特長を生かしてあのポジションですごく信頼のできるプレーをしてくれていますが、やはり本来のFWの選手、あの位置でプレーすべき選手が来てくれたと皆さんも見てわかったと思います。チームとしてどういうプレーが、グラウンドのどのゾーンでするべきかということができていましたので、その部分に関しては試合の流れを変えられる、特長を持った、Jリーグでも十分活躍できる選手なのではないかという印象を持ちました。これから一緒にやることで、もっと良くなっていくと思います。