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明治安田生命J1リーグ第7節 横浜FM戦 前々日監督会見

114月

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本日4月11日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第7節の横浜F・マリノス戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。


風間八宏監督


―対戦相手がさまざまな対策を講じてきています。勝利を目指す難しさがあるのでは?

そういうことではないでしょう。いつも言っている通り、決めるところを決める。それから水を漏らさない。そこだけだよね。その回数は同じだから。そういう意味ではそこだけ。内容として相手を押し込めなかったら、それは対策を取られたと言えると思うけど、全くそういうものではなくて、チャンスも作れているわけだから。あとはその中で自分たちが確実に決めることを覚えていく。その段階だと思います。


―昨日の試合の中にも修正できる点が出てきたのでは?

そうだね。二つだね。一つは個人のことを見ること。それからあの中で何人かができなければダメだということもわかるわけで。そういうところでみんながグッと目線を変えてくれたらいい。そういうゲームでしたね。


―チーム全員が昨日の試合を見ていると思います。

もちろん昨日の試合はそうだけど、自分たちのイメージはその選手たちが明確になにを持てるか。そこが一番大事なので。そういう意味では、今俺たちがやるべきことは、仕留めきること。それから水を漏らさないこと。本当にリーグ戦で負けた試合は、自分たちが水を漏らしただけなのでね。そこのところをしっかりやることが一番大事。自分たちが強くなってくるところなので、そこはみんなが取り組んでいます。それはいいと思いますね。


―昨日の試合後会見では、「叩きのめす準備」という過激な表現を使っていました。

過激じゃないでしょう(笑)。試合では相手も同じだよ。「やられてもいいや」という気持ちで入る人はダメ。逆に言えば、昨日の話になってしまうけど、例えばボールを受けようとしない選手が非常に多かった。半分いたね。それではサッカーにならないということ。叩きのめすとはなんなのか。それは「お前らがやれる最上級をやれ」と。そういう意味では、5人が隠れて逃げてしまえば、そうならない。簡単に言うと、そこだけなので。今日のトレーニングの中では、そんなやつはいなかった。それは当たり前であって、その先に仕留めるとか、水を漏らさないという話があるわけで、昨日はそこまでもいっていないわけで。そういうことができなかった選手はわかると思うので、次にやってくれると思います。今度は切り替えもなにも、違う次元でサッカーをしなかったらダメ。あのサッカーを人に見せるわけではないから。そこをやりたいわけではないので。そこは選手が理解していると思います。


―昨シーズンはペナルティーエリアへの侵入後、「ここで打てばいいのに」、「もうワンテンポ待てばいいのにな」と選手間のイメージでバラバラな印象でした。それが今シーズンのリーグ戦ではそのタイミングが研ぎすまれているように感じます。

そう思います。すごくいいゲームというのは、ペナ(ルティーエリア)に入った時、あるいはペナの周りに入った時に、技術がものすごく正確に行われている。ただ、そこで仕留めきれていないところは、そこでボールが浮いてしまったり、一つ足元に入ってしまったりと、技術が変わってしまった。そこだけだと思うので。仕留めると言っても、俺たちは偶然でやっているわけではないので、どこの場所でも、彼らの技術があればプレッシャーを感じないはずなのでね。それを勝手に感じて技術がブレてしまうと点にはなりにくくなる。そこはすごく強調してやってきています。落ち着きだしたら、彼らの見えているものはもっと多いと思うので、もっともっとおもしろいものができると思います。


―選手たちは「距離感」をすごく強調して、意識しています。ただし、それが90分続くわけではありません。それが崩れだした時の修正について、選手たちにはどのようなことを期待したいですか?

「崩れだした」と言っているところはなにか。それは一人が下がりすぎるとか、判断をしていないところだけ。なにかをチームで変えることではないんだよ。一人ずつが当たり前のことをやれば、なんでもないこと。何回も言うけど、仕留めるというところでも同じだね。一人ずつが冷静にやれば入るところが入っていない。それは同じなので、なにかやり方がどうという話ではない。それを100パーセントでやると、あとで息切れしちゃうではなくて、楽になるためにやっているわけ。実際に他のチームより走っているわけではない。なにかと言うと、スピードを上げているだけなのでね。スピードがなにかと言うと、プレーの判断のスピードなので。そこに何回か若干の遅れが出てしまう選手が、まだちょっといる。これもなくなってくれば、もっと落ち着いてサッカーができると。イチかバチかのサッカーではないのでね。


―たしかにデータによると、運動量が多いわけではありません。

それはなにかと言うと、自分たちの距離とはそういうこと。みんながハイラインという言い方をするけど、ハイラインは関係ない。どれだけのテンポの中で判断して、相手を巻き込めるかという話なので。受けるものではない。その中で冷静に、常に常に正しい判断ができれば、なんの問題もなくやり続けられる。実際にすべての試合でそうなっているよね。すべての試合が自分たちの思った枠の中で、ほとんどできている。そこを今度は仕留めるとか、そこの中の判断で頭がついていかない時があるから。そこはどんどんやりながら覚えていくものなので。そうしたら、もっともっとそういうことがなくなる。そうすると、もっと皆さんがわからなくなる(笑)。そうすると俺はおもしろい。それだけです(笑)。


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