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天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会 ラウンド16 ヴィッセル神戸戦後 監督会見

188月
8月18日(水)、天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会ラウンド16が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでヴィッセル神戸と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


我々はつい先日(15日)にも試合をこなし、一方の神戸は少し日程が空いている中での試合でした。この日程で神戸を相手に勝つために、体力的なところでどうその差を埋めるかという試合でした。試合が始まった瞬間から用意したとおりの戦い方に相手を引き込まなければいけないという中で、選手たちが最初の入りのところから、我慢し続けてくれました。いつもなら前からプレスにいきたいところもいくなと。少し受ける形になり、ただ受けている中でも「ここのゾーンは絶対に使わせるな」、「ここでは相手にボールを持たせて、ここにきたら絶対に止めるぞ」と。本当に準備したとおりにやりきってくれました。


途中から相手がオープンになったところで、こちらも多くのチャンスを作りました。複数得点を取ることができれば良かったですし、もっと早い時間帯に点を取れていれば良かったです。ただ、点を取った後、試合終了間際のところで、バランスを崩して前掛かりになった相手に対し、少しピンチのシーンを作ってしまったところ以外は、ほとんどリスクのない試合をやれたと思います。このタイミングで神戸と試合をしなければいけない中で、ポゼッションは相手のすばらしい武器で、それをされても仕方がないから、こういう試合展開にして最後に勝とうと。用意したとおりのゲームになったと思います。


―後半の選手交代はある程度準備していたものだったと思います。交代のタイミングや試合展開など、予定どおりだったのでしょうか?

9日、12日、15日、そして今日と、この日程で4試合目になるので、ある程度はプログラムされた状態、予定を組んだ状態でした。もちろん大まかなもので、「何分にどうする」という組み方ではないですけど、そういう試合の流れに持っていくと。よりどちらかというと先発で送り出したメンバーはバランスを取れ、チームとしてのプレーをずっと保ち続けて、ある程度狙ったとおりのサッカーができると。その中で試合終盤のメンバーを見ていただくと、クバ(シュヴィルツォク選手)、前田(直輝)、マテウス、柿谷(曜一朗)と、どう見てもオフェンシブな選手を前に並べていますので、そこで勝負を仕掛けるというところで、本当に気持ちいいほど狙いがハマったと思います。

 

―シュヴィルツォク選手がすばらしい決勝ゴールを決めました。彼にはどのようなことを伝え、ピッチに送り込んだのでしょうか?

「ゴールを決めるという役割をあの構成の中で担うんだ」、「そういったポジションの取り方でプレーをしてくれ」と送り出しました。サイドを組み立てる部分に関わりすぎて、最後にゴール前に人がいないということは避けたかったので、まだフルで動ける状態にない彼に対しては少し役割を限定して、「ゴール前でボールが来た時には、必ず君がいる状態にしてくれ」と伝えました。そのとおりのことをしてくれたのではないでしょうか。その前のプレーで前田のボールも良かったですし、彼に出した柿谷のパスも含め、全員がその瞬間の役割を理解して、生まれたゴールだったと思います。