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明治安田生命J1リーグ第10節 鳥栖戦後 監督会見

184月
4月18日(日)、明治安田生命J1リーグ第10節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでサガン鳥栖と対戦し、1-2で敗戦。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


(1失点目は)前半が始まったばかりの時間帯で、意表を突かれた失点だったと捉えています。前半はそのまま引きずるというより、そこからやり返すことを期待していたのですが、点が取れずにミスからもう1点を取られてしまいました。前半、すべてにおいて悪かったとは思わないのですが、そういうところを相手に与えてしまったかなと思います。1点目も2点目もそうでしたが、特に2点目は我々のミスが絡んだ形での失点となりました。その部分にすべてをフォーカスし、なぜ失点したかと話すよりも、逆に言いますとミスがあった中でもカバーしここまでやってきたことがあります。今日は、やはりミスがあると、試合状況で相手に有利な状況に立たせてしまうんだということが起こってしまったと思います。


時間帯によって相手はゴール前をしっかりと守ってきました。よりエリアに近づきゴール前に、時間の経過と共に、あのスコアでは守る状況を受け入れるということが、サッカーでは2-0のスコアで勝っているチームの回し方です。後半が始まったところからガンガンいけば、相手もそのカウンターを狙っている状況ですし、簡単に放り込むサッカーをしませんでした。ただ、つないでサイドから我慢しながら攻める形でゴールを決められず、時間により相手がより守る形になってきたことで、メンバーを代え放り込む形にしました。(こちらのゴールが)もう少し早く決めていれば、相手が耐えきれないほどの勢いで攻めることもできたと思います。稲垣(祥)がゴールを決めてくれましたが、時間帯的に遅く、相手にしっかりとやりきられてしまった、そういう印象でした。


ーリードを追いかける展開は今シーズン初めてでした。選手の動きやメンタルの部分で、どのような指示を出したのでしょうか?

展開の中からゴールを決められ、リードされました。これまでずっとゴールを決められない無失点の試合を続けてきた中で選手にも伝えてきましたが、無失点にこだわり、そこにフォーカスされながらサッカーを続けていて、ついに失点したことで緊張の糸が切れたという印象はありませんでした。ハーフタイムにロッカールームへ戻っても、そういう気分ではなく、どうこの試合をひっくり返すかという考えを持っていました。試合が始まってすぐに失点したことでバタバタしたサッカーをしたというよりは、準備してきたサッカーにしっかりとした姿勢で取り組んでいるなという印象でした。その中で、どういう部分で相手の隙を突き、攻撃の形を作るか。その瞬間その瞬間でもう少し、「ここはいけるな」とペースを上げ、その状況を生かすようなことがあまりありませんでした。相手がカウンターを狙っていることを生かし、チーム全体にスイッチが入っている感じはありましたので、それに対しもう少し攻めの形を作りたかったです。クロスやシュートなど中央でもう少しいい形に持ち込めれば、あえて外へいく必要がなかった部分もありました。「失点によって我々がこれまで続けてきたなにかが壊れたのでは」という質問かもしれませんが、それは感じず選手たちは冷静にやってくれたと思います。

 

ー相手がアグレッシブに守ることを想定されていたと思いますが、前半からなかなか形が作れず、後半もなかなかうまくいかなかった要因はどこにあったとお考えでしょうか?

後半の流れは先ほどの総括でも話しましたが、前半の結果があったことで、(鳥栖が)守りきるのは賢いサッカーだと思います。前半に関しては、アグレッシブにくるということは理解していましたし、逆に我々が先制、または0-0のスコアのままだったとしても、鳥栖が相手だとああいう形になると想定していました。我々も全部受けっぱなしで、なにかをやろうとしてもすべて先回りされ、後手後手となるサッカーを前半にやってしまったかというと、そうではありませんでした。決定的なチャンスをずっと作られるような内容でもありませんでしたし、お互いにある程度やり合えたと思います。鳥栖のゴールに運があったということではありません。ツキがあってリードする展開が転がり込んでくることがありますが、今日はそれがなかなかきませんでした。やるべきことを選手はやっていましたが、今日はうまくいきませんでした。なにがどうというよりは、今日はうまくいかなかった日だったと思っています。