4月1日、多くの“フレッシャーズ”たちが社会人としての歩みをスタートさせました。『INSIDE GRAMPUS』では連載企画『俺たちの1年目』を実施。今回は2006年にプロキャリアを始めた太田宏介選手にインタビューを行いました。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部、写真=J.LEAGUE
ー2006年に麻布大学附属渕野辺高校(現麻布大学附属高校)から横浜FCに加入し、プロキャリアをスタートさせました。当時の写真を見て、どのように感じますか?
若さが溢れていて、素敵だなと思います(笑)。高校の規則が厳しく、学校では整髪料をつけられなかったんです。この写真を撮影した時は、その厳しさを抜け出して、ワックスをつけていたんだと思います。
ープロの世界に入って、一番驚いたことを教えてください。
いやあ、まずプロになれると思っていなかったので。プロに内定する選手の多くは夏ぐらいに決まりますが、僕は12月あたりでかなり遅かったんです。横浜FCには日本を背負ってきた往年の名プレーヤーたちが多く在籍していたこともあり、本当にミーハーな気持ちでしたね。「うわ、テレビで見たことのある選手ばっかだ」って。僕は小さい頃からJリーグの選手名鑑を見るのが好きで、漢字も名鑑で覚えたぐらいです。試合に出ていなかった控え選手もほとんど知っていたし、浮き足立っていましたね。
ーその環境でプレーするのはいかがでしたか?
実力がないことを本当に痛感しました。自信がなさすぎて、毎日の練習に行くのも嫌なくらいでしたから。練習でミスして怒られるのが怖くて、逃げていましたね。
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