本日3月29日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第5節 サガン鳥栖戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。
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風間八宏監督
ー前節から2週間が経過しました。現在のチーム状況について教えてください。
いいと思います。次に進むために、いろんなことを整理しながらトレーニングできたと思います。若干のケガ人もいたので、そういう意味でもいい時間だったと思います。
ーケガで戦列を離れていたホーシャ選手は、次節に問題なく出場できるのではないでしょうか?
明日に見てみないと分からないですけど、今日は昨日より遥かに良かったので、大丈夫だと思います。明日もう一度見て、それで判断しないといけません。
ー一方でランゲラック選手の出場が疑問視されています。
大丈夫だと思いますよ。
ー川崎F戦で課題となった攻撃面について、今週は重点的にトレーニングしていました。
一人ひとりが得点を取りにいくというところですね。実際にペナルティーエリアの中に入れたシーンがたくさんありました。そこでもっともっと意識を変えていく。相手を外す技術はいろいろあって、そこで全員がストライカーになるくらいトライしてほしいなと思ってやってきました。それもだいぶ意識してやれました。ただ自分たちの判断なので。みんなが点を取りにいくのは、相手からしたら怖いことです。その意識はだいぶ上がったと思います。
ー練習後、風間監督がジョー選手に個別指導している場面もありました。ジョー選手に求めていることについて教えてください。
2つですね。他の選手も同様ですけど、いろんなことをやっていくと、それをやらないといけなくなってきます。そうじゃなくて、自分でやればいいよと。それから周りにそういうことが分かるから、どんどんそこに入っていっていいよ。あるいはもう少し強引さを出してもいいよと。そういうところも含めて、動きと彼の持っているものの利用の仕方を少し整理しました。
ー周りの選手に対しても、ジョー選手の生かし方について指導していますか?
ジョー個人ではなく、いろんな選手が点を取りにいくという部分で「何を見るか、どこを見るか」ということです。その中にもちろんジョーが入ってきます。特別にそれだけということはないです。一番は自分自身の動き、それからもう少し自分でやるところもあっていいなというところで整理しました。
ー同じFWの深堀隼平選手が練習からいい動きを見せています。監督の目にはどのように映っていますか?
今はリーグ戦のメンバーとやっていないので、そこでどうかということですね。みんなそれぞれの技量は若い選手もどんどん上がってきていると思います。一番は相手云々というより、自分たちの速さについていけるかどうか。そこだけですね。ただ、期待をしていますよ。
ー今週は2対2の練習を多く取り入れていました。その意図について教えてください。
ウォーミングアップも兼ねているんだけど、一つは連続で相手を崩しにいくこと。(もう一つは)相手をしっかり見るということ。そこにフォーカスして、自然にできるようにして、ボール回しに入っていく。そのような感じです。
ー楽しみながらできている選手と、悩みながらプレーしている選手がいるように感じます。
だんだんみんなも見えてきたね(笑)。だから、そういうことなんです。結局あれはパターンではないから、相手の動きを外す、外すと連続のもの。スムーズにできる選手もいるし、まだまだそうでない選手もいます。ただ、やっていくことで変わっていきます。自然に体が動くようになってくると思うので、それはいつも言っている通り、反復をしないといけない。それは気付いた時にどんどんやっていってもらえればいいと思います。
ーここ数試合に対する投げかけとして、2対2の練習が適切だったということでしょうか?
そうだね。その時に出てきたもの、またはちょっと忘れちゃうもの、あるいはもう一個先にいかないといけないもの。全部一緒だとは思うんだけど、その時にいろんなことを選手たちに投げかけていかないといけません。そういう風に思ってやったトレーニングです。そういう意味ではすごく良くなったし、イメージができている。楽しみだと思います。
ー昨日は攻撃陣の選手を集めて、居残りトレーニングを実施しました。都度の練習の中で足りない部分を補っているのでしょうか?
そうだね。もう一回シュートというものが何なのかということ。もう一度明確にして、それに対してみんながトレーニングをする。それからああいうトレーニングをすれば、みんながやるから。そうすればいろんなものが見れるからね。そういうところですね。
ー春休みということもあり、練習生やユース選手が多く練習に参加していました。彼らの参加にはどのような意図を持っていたのでしょうか?
最初から言っている通り、一つのチームだということです。ユースでもない、ジュニアユースでもない。一つのチームだということです。どんどんどんどん選手が良ければ上げていく。逆に上げるだけじゃなくて、下げることもあります。個人をどんどん見ていく。チャンスをどんどん作っていく。もう一つは、若い選手が来ることで、逆に上の選手がうまくなる。何かと言うと、失敗ができなくなるから。下の選手がうまくなるだけじゃない。むしろ上の選手が下に対して見せないといけないから。そういう意味ではチームの雰囲気はすごくいいと思います。
ー監督から見ていて、トップの選手たちにも変化があると感じますか?
それはもちろんそうですよ。みんな挑戦してくるからね。今度はそれで若い選手もうまくなればいい。すごくいい効果は生んでいると思います。下の活気もあると聞いています。これはクラブとしての狙いでもあります。それからウチはプロ契約選手が少ないんだけども、そういうところを逆にうまく利用する。クラブとして考えていくと。今のところすごく面白いと思えるし、そういう試みはなかなかないので、僕らも試していきたいし、選手もどんどん活用してほしいと思います。
ー今週は楽しみな選手が練習に加わっていますね。
まだ見たばかりだからね。みんなも目新しいから楽しみになっているんじゃないかな。まだまだ足りない技術もあるので、そういう部分は付けてもらいたい。ただいいよね、挑んでくるから。すごくいいと思います。
ーここからワールドカップの中断期間まで連戦となります。
これから15連戦。これは体験したことのない数字なので、分からないですけど、一個一個超えていくしかないので、全員で戦っていくしかないです。1人が全部出る数字ではないですよね。そういう意味ではここにいる選手全員で戦って、一つでも前に進んでいかないといけないと思います。
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