2017年のブラジル全国選手権得点王かつMVPで、ブラジル代表でのプレー経験を持つジョー。
現役のオーストラリア代表で、ドイツの名門ドルトムントで長く活躍してきたランゲラック。
彼らは来日初年度から、大きな期待に違わぬワールドクラスのパフォーマンスを見せつけた。
離日を前に、最前線と最後尾からチームを支え続けてきた2人による対談が実現。
日本やグランパスのサッカーから異文化での生活まで、激動の2018シーズンを振り返ってもらった。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
―日本で1年間プレーした感想を教えてください。
ランゲラック 興味深いシーズンだったのは間違いないですね。私にとってもジョーにとっても、実際にどうなるか想像できない部分がたくさんありましたから。もちろん日本のプレーヤーはとてもスキルがあって、献身的にハードワークするということは事前に把握していました。日本人の選手が技術的に優れているというのは世界的に知られていることですからね。新たな発見がたくさんありましたし、私たちにとって大きな学びのあるシーズンだったと言えると思います。
ジョー 私もいいシーズンだったと思います。「(日本で活躍することは)簡単だ」と思っていた人がいたかもしれませんが、それは全くの誤りで、実際にはとても難しいリーグです。日本人選手は優れた技術を持っていて、ハードに戦いますから。環境の面もとても良かったと感じています。日本には素晴らしい人間性を持った人がたくさんいますし、ここの人たちのことが好きです。家族もとても満足していますし、環境は本当に素晴らしいと感じました。
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