ランゲラック選手
ールヴァンカップを制しました。
オーストラリアに帰ることを決断したとき、リーグ戦での優勝は難しい状況で、天皇杯を制する可能性もありませんでしたから、ルヴァンカップで優勝したいと思っていました。優勝することで最高の終わり方ができると考えていました。今日、それを実行することができてうれしく思います。素晴らしい終わり方になったのではないでしょうか。
ーPK戦ではランゲラック選手に対する大きなコールがありました。グランパスファミリーがいるサイドでプレーできたことでどういった影響がありましたか?
正直、あの状況では自分の名前を呼んでくれていたことを把握できていませんでした。どのようにPKをセーブするか、どのように決めるのか、それだけしか考えることができなかったからです。スタジアムは本当に素晴らしい雰囲気でした。ドイツでプレーしていたときに感じた雰囲気でしたね。名古屋側も新潟側も、“ファーストクラス”と言えるぐらいの応援だったと思っています。
ーキッカーとしてPKを成功させました。
誰が蹴るのかというのは監督が決めました。自分自身、PKを蹴ることに対してナーバスになることはなく、精神状態を保って蹴ることができました。緊張することもなかったです。
ーチームメートたちの「ミッチのために」という想いについて、ご自身はどのように感じていましたか?
正直、「心地良くないもの」でしたね(笑)。日本に長くいましたし、キャプテンということもあるのですが、それが最も重要なことではなく、チーム全員で闘うことが重要なのです。自分のためでなく、クラブに関わる全員のために闘うべきものだったと思います。
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