NGE

明治安田J1リーグ第8節 磐田戦後 監督会見

134月
4月13日(土)、明治安田J1リーグ第8節が行われました。名古屋グランパスはヤマハスタジアム(磐田)でジュビロ磐田と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


連敗のあとに連勝して、(アビスパ)福岡戦は疲れもあってなかなかアグレッシブな試合ができなかったので、「今日の試合からもう一度アクセルを踏んで、もう一回ギアを上げてみんなで闘おう」という話をしました。入りは非常に良かったと思います。そのなかでもっとつなぐべき時にはしっかりつなぐということを後半に向けて指示しようかなと思っていました。全体的には悪くなかったですが、つなぎのミスが多かったので、「もう少し落ち着いて、そんなに難しいところを狙わなくていいのでテンポ良くしっかり動かそう」という話をしようかなと思っていた矢先に、倍井(謙)が退場になってしまいました。後半は割り切りながら、あまり早く受けてしまうと磐田は今非常に調子がいいチームなのでやられてしまうということで、永井(謙佑)には「いつでも背後を突くという動きを忘れずに、そういう狙いを持ちながら闘っていこう」と。なので「受けるのではなく、相手が出てくるのでもう1点、次の1点をチームとして狙っていこう」という話をしながら送り出しました。ただ、簡単にはそういう展開にさせてもらえず、受ける時間が続くなかで、本当に辛抱強く闘ってくれたと思っています。武田(洋平)に関してもランゲラックのコンディション次第でと思っていたのですが、昨日の練習を終えて、「コンディションが上がらない」と本人から申し出があったので、相談して、もう一回飛ばそうということで武田に急きょやってもらいました。そういったなかで2試合連続クリーシートでしっかりと終えてくれたことはチームにとって非常に大きいですし、本当に頼もしいベテランだと思っています。ああいう選手がいるからこそ締まった試合ができたと思います。そういう意味で、今日の勝利は非常に大きな勝利だったと思っています。上に食らいついていけるか、それとも中位に留まるかという非常に大事なゲームだったと思いますが、一つ、上のチームに近づけたので、非常に大きな3ポイントを取れたのではないかと思っています。


ー今日はどちらかとい言えば左サイドに攻撃的な選手を並べていました。磐田の右サイドにぶつけていくような狙いもあったのでしょうか?

京都(サンガF.C.)戦を見ると、右からクロスを上げて(マテウス)ペイショットが決めるという形がありました。連戦のなかで山中(亮輔)と倍井のコンビネーションが徐々に合ってきて、連戦が終わったところで今日の試合はもう一度仕切り直しで、向こうの強みが右であれば、こちらも左が強みという部分を出してぶつけていければと思いました。そういう意味で先手を取れたのは非常に良かったと思っています。


ー後半は下がるだけではなくて、前からプレッシャーを掛けながらコンパクトに守れていたと思います。狙いやうまくいった部分についてはいかがでしょうか?

あのへんはもう米本(拓司)の経験値と、永井の経験値、あとは森島(司)のポテンシャルという部分があって、稲垣(祥)もアンカーで前半から守備で素晴らしいプレーをしてくれたと思っています。私が特別なにかを言ったというわけではなくて、彼らの経験値でしっかりと対応してくれたと思っています。


ー退場者が出たなかでのゲームマネジメントについてですが、どの段階で次の1点を狙いにいくところから1−0のまま終わらせるというところへシフトしていったのでしょうか?

山中を代えた時点です。山中のプレースキックの精度と左からのクロスは得点源であると思っていましたので、山中は(戦い方を)シフトするまで代えられないと考えていました。


ー倍井選手は先制点を挙げたものの、その後に退場となり、試合を動かした選手だと思います。彼の評価はいかがでしょうか?

今日は持ち味を出せたのではないかと思います。先発は3試合目ですかね。途中出場を含めれば、今までの7試合中6試合に出ていましたので、そういう意味では「そろそろ」と期待していました。いい形で点を取ってくれたと思っています。


ーFWに負傷者が出ているなかで彼の1点目が出たというのは大きな意味がありますか?

そうですね。けが人が出ているなかで、出る選手はチャンスだと思います。ここでチャンスをものにできるかどうかは非常に大きいと思います。


ー前半に退場者を出しながら、控えの選手も含めて守りきったところが一番評価している部分ですか?

いや、もう今日は勝つことがやっぱり。勝つというか、結果だけではなくて内容もということで、連戦が終わって、1アンカーからダブルボランチに変えたなかで、選手も非常にパワーを使ってくれたなかで1週間空いたので、もう一度しっかりリセットしてしっかり闘っていこうということで送り出しました。本来ならば11人で90分間やりたかったですが、こればかりはしょうがないので。ただ、いい時間帯は作れたと思いますので、そういう時間帯をしっかりと。例えば、(横浜F・)マリノスとの試合であったりとか、今日の前半の退場するまでとか。もっともっとやれる選手たちだと思いますので、引き続きいろいろな刺激を与えていきたいと思っています。


ー米本選手と永井選手の経験値はどんなところで特に感じましたか?

先ほど言ったように引くのではなくて、前からいって相手にプレッシャーを掛けて、少し遅らせて、しっかりブロックを作ってというなかで、謙佑も下がっちゃうだけではなく、前にうまく残りながらも危ないと思った時に相手のボランチにうまくちゃちゃを入れたりとか。そういうのはなかなか教えられるものではないと思いますので、そのへんは彼らが感覚でプレーしてくれたと思っています。