この4月、多くの“フレッシャーズ”が社会人としての歩みを始めました。『INSIDE GRAMPUS』では恒例の連載企画『俺たちの1年目』を今年も実施。第一弾はプロ生活14年目、J1リーグ通算400試合出場という偉大な記録が目前に迫るベテラン永井謙佑選手にインタビューを行いました。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集
永井選手は北九州市内の高校を卒業後、地元の福岡大学に進学しました。当時、Jクラブにいくという選択肢はなかったのでしょうか?
永井 それは全くなかったです。ひょっとしたらサッカー部の顧問の先生のところにはそういう話が来ていたのかもしれませんが、僕自身はJクラブにいくことは考えもしなかったですね。
大学時代は寮生活だったそうですね。初めての集団生活はいかがでしたか?
永井 特に困るようなことはなかったですね。寮の部屋は5畳ぐらいで狭かったけど、一人部屋でしたし。結局、4年間ずっと同じ寮に住んでいました。
ホームシックになることはなかったですか?
永井 いや、むしろワクワク感のほうが大きかったですよ。福岡市は北九州市よりかなり大きな街ですし、家を出て、世界が大きく広がっていく感じがして、希望に満ちていました。すぐに新しい友だちもできましたし。
サッカー部の同期は何人ぐらいいますか?
永井 30人前後ですね。同じ九州圏内から入部した同期はだいたいお互いに知っていたので、すぐに打ち解けることができました。(※後にJリーガーとなった同期は、現テゲバジャーロ宮崎所属の代健司と2人のみ)
とはいえ、体育会系ゆえの厳しさもあったのでは?
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