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天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 3回戦 金沢戦後 選手コメント②

226月
6月22日(水)、天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 3回戦が行われました。名古屋グランパスは石川県西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦し、1-0で勝利。試合終了後、阿部浩之選手、石田凌太郎選手が試合を振り返りました。

阿部浩之選手


ー1−0で勝利しました。

勝ちが最低限の結果だと思っています。ただ、決定機の数を考えると、点が少なかったです。チャンスが増えてきたことはポジティブな材料ですけど、ゴール前での質に関しては僕を含めてまだまだだなと。もう少し工夫できれば、点が入ると思います。チャンスを増やすことに加え、ゴール前での質を上げること、最後の質にこだわることはチームとして必要なことだと思います。


ー決定機でブロックされることが多くありました。工夫することがゴールにつながると考えていますか?

シュートの質というか、いいところにいい威力で蹴ることができれば、DFに触られずに入れられると思います。ポジショニングに関しても、もう少し角度をつけたり、前後数センチ動くだけで相手の足が届かなくなることもあります。そのあたりは外した選手自身が感じていることだと思うので、修正していく作業が必要になります。ボールが変わったことで合わせるのに難しさを感じたところもあると思いますけど、ゴールを取るか取らないか、という勝負なので。1点しか取れなかったことは残念でした。


ーPKを冷静に決めました。

そうですね、(相手)キーパーが早く動いたので。決められて良かったです。


ーキーパーの動きを見て転がしたと。

はい。最近はああいった蹴り方を練習していました。練習の成果を見せるチャンスだったので、楽しむことができました。


ー駆け引きをしてキーパーを動かしたところもあるのでしょうか?

キーパーの動きを見て、(相手キーパーが)先に動いたので逆を取ったというだけです。


ーPKキッカーを務めるのは阿部選手と決まっていたのでしょうか?

はい。チームの中で決まっていました。僕自身も蹴りたかったので迷わず、という感じですね。


ーPKはプレッシャーが掛かるものかと思います。それでも「蹴りたい」と思うものなのでしょうか?

PKで点を取れるのなら、蹴ったほうが得じゃないですか(笑)。


ー決める自信があると。

そうですね。決める自信がなければ蹴っていないので。自信を持って蹴ることができました。


ー前半と後半、どちらのほうが良かったと感じていますか?

後半の途中で代わってしまったんですけど、僕的には前半のほうが良かったと思っています。前半に決めるチャンスが多くあったと思うので。前半に決めておけば、後半をもっと楽な展開にできたし、得点チャンスが増えたと思います。天皇杯をはじめカップ戦では、先制されると難しくなるゲームが多いです。今後のことを考えると、早い時間帯に先制すること、先に失点しないことが大事になると思います。そこはもっと追求していかなければいけません。


ー自身の調子が上がっているように思います。

最近は動けるようになってきていると感じます。夏に向けて調子が上がってくるタイプなので、もう一つ上げていければと思います。


ー相馬勇紀選手へのパスは狙いどおりでしたか?

はい。取ってすぐに相馬が動き出しているのが見えましたし、相手DFの後ろにスペースがあるのもわかっていました。いいタイミングで動いてくれましたし、いいコミュニケーションが取れたかなと思います。


石田凌太郎選手


ー試合の振り返りをお願いします。

ウイングバックは試合で初めてやる感覚だったので、なかなかタイミングだったりをつかむのに少し時間が掛かってしまいました。阿部(浩之)くんや(柿谷)曜一朗くんへのクロスまで持っていけたのは自分の強みです。それをもっともっと増やさないといけないと思いますけど、まああれぐらいまで持っていけたのは自信にしていいのかなと思います。


ーなかなか高い位置を取れなかったけど、そこから前にいけたのはなにか変えたからなのでしょうか?

あそこでチャンスになるというのは試合を観ていた中で感じていたので、出ていけるか出ていけないかで大きく違うと思っていました。それを感じられたことでああいう出ていくチャンスが増えていったのかなと思います。


ーゴール前に迫る回数が増えていった中で、最後の局面での精度、見え方はいかがですか?

ゴールにつながっていないのはなにかが合っていないからだと思います。それを練習でどう生かすかで僕の成長につながると思うので、もっと曜一朗くんや阿部くん、主力で出ていない選手たちともより合わせて、ウイングバックとしても考えてもらえるようにもっともっとやらないといけないかなと思います。


ーウイングバックでももっと点を取りにいってもいいと思います。今日はそういったビジョンはあまり持たずに臨みましたか?

まずは試合に入ることだったり、前回ああいう悔しい交代をしての試合だったので、ある程度割り切って臨んだ試合でもありました。前半の最後のようなチャンスをもっと増やせれば相手にとって脅威になれたと思いますけど、なかなか出ていける回数が少なかった分、チャンスを作れなかったと思います。そういった景色を見られたというのは次につながりますし、いい試合だったかなと思います。


ーここまでの起用法を見ると、監督はFWやウイングバックで考えていると思います。

ポジションを変わると感覚が難しい部分もありますけど、ウイングバックも2回やっているので言い訳はできません。FWに関しては前回スタメンで使ってもらった中で、なにもできないまま2失点して変えられてしまったというのは自分の力不足であることは間違いありません。スタメンで出た時と途中から出た時の役割は多少違うかもしれないですけど、そこを一回整理して臨めた試合でもありました。ウイングバックでもFWでも勢いがなくなったら僕ではないと思うので、勢いを持ったプレーをチームに還元できたらと思います。


ー前節を受けて相当な覚悟を持って臨みましたか?

そうですね。試合前にはある程度覚悟を持ってやらないといけないと思っていました。もう一回ファミリーの皆さんに認めてもらうのには少し時間が掛かると思いますけど、FWとして出た時には点を取ることでより早くもう一回認めてもらえると思います。もう一回皆さんに認めてもらえるようなプレーをピッチの上で表現したいと思います。