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明治安田生命J1リーグ第13節 C大阪戦 前日監督会見

135月
5月13日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、14日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第13節のセレッソ大阪戦に向けて、長谷川健太監督がオンラインでの記者会見を行いました。

長谷川健太監督


ー8日に行われたエリートリーグでは試したことも多かったと思います。発見や収穫はいかがでしたか?

石田(凌太郎)が非常に良かったです。前線の補強というか、やれる選手をということで呼び戻したわけで、昨年などはサイドを主戦場としていましたが、高校時代には前もやっていたということでどれくらいやれるかを実戦で試してみました。期待以上のプレーをしてくれて、今後楽しみな選手が出てきたなと思っています。


ー石田選手は裏に抜けたり、ゴールを狙う以外にも広範囲に動いて周りを助ける動きも見せていました。どういったところが良かったと感じていますか?

もともとハードワークできる選手ですので、彼が前線に入った時にどうなるかというところを実際のゲームで見てみたかったです。おっしゃられたように裏に抜けたりとか、推進力を出してくれたと思います。現状、終盤に「ボールを追い回せ」というタイプがいなかったのですが、彼はそういうことをやれるタイプだと思います。それだけでなく、彼の持ち味である背後への動きや非常にパワフルなシュートを見せてくれたので今後期待したいと思っています。


ーエリートリーグやメディア公開された先日の練習では、宮原和也選手や齋藤学選手、内田宅哉選手らを普段とは違うポジションで起用していました。

前にも質問がありましたが、ボランチのところはできる選手を作っていかなければいけないということで、内田や宮原は名前が挙がるところです。もちろん吉田温紀もいますが、経験値という点ではまだ物足りない部分があるので、しっかりと闘える選手がボランチのポジションをこなせるようにと。また、そういうふうにしている間に吉田温紀などが頑張ってくれて、少しでも使える目処が立ってくればまた吉田温紀をチョイスすることも考えていきたいと思っていますが、現状では宮原ら経験値のある選手でというところです。宮原は(サンフレッチェ)広島時代にやったことがあると思いますし、沖縄キャンプでも1回やらせています。もう一度、そういうイメージを少しでもよみがえらせてもらって、こなしてもらえるようになると選択肢が増えてくるのかなと思っています。


ー公開練習を見ていて、インサイドハーフの選手にもっと攻撃に絡んでもらいたいと考えているのかなと感じました。

もちろんそうですね。そこかウイングバックのところですね。ウイングバックがさらに高い位置を取るというか、切り替わった瞬間にもっと早く攻撃への意識を持ってもらいたい。相馬(勇紀)はもともとサイドハーフ、アタッカーの選手ですが、下がって守備をしたあとの切り替えで前線に絡んでいくとか、逆サイドにボールがある時でもスタートを切って先にポジションを取るとか、そういう意識がまだまだ足りないので、促していきたいと思います。


ー前節の横浜F・マリノス戦後にはFW陣に対する厳しい言葉がありました。その後、FW陣へどういった声掛けをしましたか?

「お前らしかいないので、お前らがやるしかない」と。それ以外のチームへの仕事は一生懸命やってくれていますが、やはり前線の選手は点を取ってなんぼですので。誰かがいない、ではなく自分が取ってチームを勝たせるんだという気概を持ってやってもらいたいという話をしました。もちろんFWだけに責任を押し付けるつもりは全くありません。ただ、現状はFWを本職とする選手がリーグ戦では12試合が終わって点を取れていないのも事実ですので。彼らが点を取らないとチームの浮上はないと思いますので、なんとか結果を出してほしいと思っています。


ーそういったことによって変化は感じますか?

それはわかりません。試合でやってもらうしかない、待つしかないと思っていますので。いろいろな言葉を掛けたり、彼ら自身もトレーニングをしていますので、そういうことが結果に結びついてくれるのを願うしかないと思っています。


ー先日、榊原杏太選手の加入内定、JFA・Jリーグ特別指定選手登録が発表されました。今後は彼も戦力として考えていきますか?

現状はケガをしているので、ケガが治ってしっかりと試合をやれる状態になってから考えていきたいと思っています。彼は非常に能力が高い選手です。沖縄キャンプの時に一緒にトレーニングをする予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響でできなかったので残念でした。非常にポテンシャルのある選手だという話を聞いていますので、時間が合った時にトレーニングに参加してもらって、使えるかどうかという判断をしていきたいと思っています。能力を持った選手ですので期待していきたいと思っています。


ー次節対戦するセレッソ大阪で警戒すべき選手について、今週取材する機会があった柿谷曜一朗選手とレオ シルバ選手は清武弘嗣選手の名前を挙げていました。監督としても警戒する選手でしょうか?

そうですね、中心選手だと思いますので。清武は技術が高い選手ですから気をつけなければいけないと思います。前線の若手というか、非常に生きのいい山田(寛人)や、加藤(陸次樹)は昨シーズンから結果を出しているので、前線の選手も気をつけなければいけないと思っています。ただ、全体的に能力の高い選手がそろっているチームだと思いますので、清武だけというわけにはいかないと思います。外国籍選手に頼るようなチームではないので、日本人の能力が高い選手がそろっているチームです。チームとしてこうするんだというところが、昨シーズンの途中から小菊(昭雄)監督に変わって、はっきりと色が出ているチームだと思います。その中で清武が中心にいるのは間違いないと思いますが、乾(貴士)の件もそうですが、チームとして約束事が決まっているチームだと思いますので、誰がというよりはチーム全体でセレッソのソリッドな戦いをするチームだと思います。チーム全体のインテンシティの高い戦いに注意しなければいけないと思っています。


ーそういう中で、グランパスとしてはボールを奪った瞬間の切り替えの速さが試されますか?

いや、全部だと思っています。点を取るためには奪ったあとにすぐ攻撃を仕掛けなければ得点できないと思いますので、まずそこはやらなければいけないと思います。逆に相手が下がってブロックを作った時には、そこを崩していかなければいけません。相手が下がっても、前からきても、しっかりと我々の武器で闘えるように。また、その武器をどんどん磨き上げていかなければいけないと思っていますので、セットプレーも含めて、しっかりとチームとして点を取れるように闘っていきたいと思います。