13日(金)、「クラブ30周年レジェンドマッチ」に向けて試合前日オンライン会見を行いました。レジェンドOBチームから岡山哲也さん、愛知県中学校フットボールアカデミー(愛知県中学校選抜)から平岩大和選手(安城市立安城北中学校3年生)が出席した会見の模様をお届けします。
■平岩大和選手
安城北中学校3年生の平岩大和です。明日は前線の選手として直接ゴールに絡めるようなプレーをしたいです。よろしくお願いします。
■岡山哲也さん
メディアの皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。OB選手代表で来ました、岡山哲也です。明日は真剣勝負ですので、勝ちにいきたいと思います。OB一同、そういう気持ちでピッチに立つと思います。まずは勝利にこだわっていきたいと思います。30周年のテーマは「紡いだ歴史と新たな未来」です。動きの面では負けると思いますが、対戦する中学生たちには技術と経験を見て感じてもらい、歴史をつないでもらいたいと思っています。
■質疑応答
ー(岡山さんへ)真剣勝負ということですが、どういった試合にしていきたいと考えていますか?
岡山 実は数週間前に中学生の試合をスカウティングしました(笑)。モチベーションが高く、動きが速かったです。我々OBは30代、40代、50代となりますので、運動量や速さでは負けると思います。技術、経験を武器にして戦い、3−0ぐらいのスコアで勝てるんじゃないかと思っています。
ー高校生を指導する中で、紅白戦に出場することもあったかと思います。学生年代との試合における戦い方のコツを知っているのでは?
岡山 高校生に混ざってプレーしていましたけど、プロサッカーの間合いというのは中学生、高校生とは違う部分があります。まあ負けないでしょうね(笑)。
ーどのポジションで出場する予定ですか?
岡山 伊藤(裕二)監督に直訴し、FWで出してもらう予定です。
ー高校生との紅白戦ではディフェンスラインでプレーすることもありました。
岡山 50代のOBも多いので、ディフェンスラインのメンバーが足りなくなればそこでプレーしようと思います。
ー名古屋グランパス レジェンドOBのキーマンは誰ですか?
岡山 やはり40代前半の選手かなと思います。キーマンは玉田(圭司)くんかな。
ー玉田さんのほか、現役選手の阿部翔平さんもキーマンになりますか?
岡山 そうですね。その2名ですね。
ー(平岩選手へ)愛知県中学校フットボールアカデミー(愛知県中学校選抜)はグランパスU-15と練習試合を行ったと聞いています。チームの出来はいかがですか?
平岩 前回、グランパスU-14と試合をしました。初めて全員が集まって臨んだ試合でしたが、プレー面、コミュニケーション面で思っていた以上に手応えを感じました。その経験は明日に生きると思います。
ーどのようなサッカーを見せていきますか?
平岩 岡山さんが言われていたように、足元の技術では敵わないかもしれませんが、運動量を生かしつつ、1対1の強さを見せていきたいと思います。
ー大人と試合をした経験はありますか?
平岩 高校生と試合をしたことはありますが、大人の方とやるのは初めてです。
ー対戦を楽しみにしている選手は?
平岩 僕はトップ下の選手なので、キーパーの楢﨑(正剛)さんから点を取りたいと思っています。
ー現役時代のプレーを見たことがある方はいますか?
平岩 あまりいないですね。楢﨑さん、玉田さんはプレーを何度か見たことがあります。
ーほかの方は名前を知っているくらいですか?
平岩 名前は知っています。今回対戦するということで調べました。
ー明日、どのようなプレーを見せたいですか?
平岩 ミドルシュートに自信を持っていて、遠目の位置からゴールを狙える点はストロングポイントだと思っています。チャンスがあれば、積極的にシュートを打ってゴールを狙っていきたいです。
ー岡山さんは「3-0で勝つ」と話していましたが、愛知県中学校選抜の自信は?
平岩 3点決められても、4点取り返せるように頑張りたいです。
ー(岡山さんへ)チームとして動いていくためにどんな準備をしてきましたか?
岡山 残念ながらみんなバラバラなので、チームでの活動はできていません。個々でトレーニングをしているのではないかなと思います(笑)。
ーご自身はいかがですか?
岡山 犬の散歩に行った時に、犬に引っ張られて足首を捻ってしまったので少し休養していました(笑)。ただ、もともと体は丈夫なほうなので特に心配していません。ウォーミングアップで力みすぎてケガをしないように注意して、試合で100パーセントの力を使いたいと思います。
ークラブ30周年というタイミングで、豊田スタジアムで試合をできることについてはどのように感じていますか?
岡山 クラブに感謝すると同時に、この時代に感謝ですね。30周年を迎える時にまだ体が丈夫で。僕自身は1992年に加入しましたが、そこから約30年が経った今もここにいることに幸せを感じます。今後の40年、50年というのを平岩くんたちの世代につないでいきたいという気持ちでいます。また、我々OB選手は現役を引退してグランパスから離れた選手もいますし、体が少し衰えた選手もいますけど、また自分たちの表情や姿をファミリーの方々に見せられる機会を与えてくれたことをうれしく思います。みんなそういう気持ちを持って、明日闘っていくと思います。
ー(平岩選手へ)日本を代表するようなレジェンドとプレーすることについてどのように感じていますか?
平岩 率直にすごく楽しみという気持ちが強いです。明日、現地に着いたら緊張すると思いますが、その場の臨場感など、そういったものもすべて含めて楽しみたいと思っています。
ー(岡山さんへ)得点への意欲はいかがですか?
岡山 大変いい質問をありがとうございます(笑)。今回はクラブ30周年ということで明日プレーさせてもらいますが、今後こういった機会があるかどうかわからない中、もしかしたら明日が豊田スタジアムでの最後のプレーになるかもしれません。現役時代、豊田スタジアムで決めたのは2点か3点くらいだと思いますけど、明日は必ず1点取って気持ち良くなれたらなと。もしかしたら最後になるかもしれないので、その1点を決めたいと、とてもモチベーションが高いです。
ー現在はアカデミースカウトを務めています。OB選手としてだけでなく、スカウト目線でも愛知県中学校選抜の選手を見るのではないでしょうか?
岡山 おっしゃるとおり、中学校選抜のいい選手を自分のリストに入れたいと思っています。(OB選手とスカウトの)両方です(笑)
ー(平岩選手へ)そういう目線でも見られているということで、なにか感じるものはありますか?
平岩 県選抜の中でもいいプレーを見せる選手や自分の特長を生かせる選手、もしかしたら当日は調子が悪くて力を出せない選手もいると思いますが、自分は最大限に良さを出して、人の目を引けるようなプレーしたいと思います。
ー豊田スタジアムでプレーできることについてはどのように感じていますか?
平岩 初めて豊田スタジアムに行ったのが小学3年生頃でした。初めてスタジアムの中に入った時に、こんなにきれいなスタジアムがあるのかと驚いて、サポーターの方々の応援に圧倒されたことを覚えています。そういうピッチで試合をできるのはとてもうれしいですし、とても貴重な経験になると思います。
ー(岡山さんへ)クラブができた時にはまだ生まれていない子たちと試合をすることは、感慨深いものがあると思います。そういった点も含めて、この試合の意義についてどのように感じていますか?
岡山 グランパスのOB選手として試合に出るわけですけど、グランパスの道を一緒に歩いてきたというのはすごく大きな意義があると思います。僕自身は幸せなことに現在もクラブで仕事をすることができていますけど、今後何年グランパスにいるかはわかりません。ただ、僕がここにいる限り、グランパスでの仕事をすることはもちろん、明日対戦する中学生やその下の小学生たちにグランパスというサッカーチームを見せたり、伝えたりするのが僕たちの役割だと思っています。そういうことも含めて、明日の試合には大きな意義があると思います。
ー指導者経験もあるため、教えながらプレーする可能性もありますか?
岡山 最初にも言いましたけど、大人げないですが本気でいきます(笑)。その中で、直接言葉を発して「こうしたほうがいい」、「ああしたほうがいい」と言う選手もいるかもしれないですけど、技術とかも含めて、引退していてもプロ選手の雰囲気は必ずあると思うので、中学生にはそういうものを感じてほしいなと。ノーコーチングの指導みたいになるかなと思います(笑)。
ー(平岩選手へ)グランパスとの思い出はありますか?
平岩 僕自身がサッカーを始めたのは小学1年生の頃で、正直最初は運動ならなんでもいいという気持ちでサッカーをしていました。その後、小学3年生の時にサッカーをするか、野球をするか迷っていた時期があって、コーチに相談したところ、「一回試合を観に行ってみないか」と言われて、グランパスの試合を見に行きました。そこで「プロはこんなにすごいんだ」と感じました。グランパスはサッカーを続けるきっかけをくれたチームです。
ーそれ以降もグランパスの試合を観ていましたか?
平岩 はい。中学校に入ってからは忙しくて、直接観に行くことはできていないですが、映像をとおして観ることはあります。
ーグランパスで好きな選手はいますか?
平岩 僕はフィールドの選手なんですが、ランゲラック選手がかっこいいなと思っています(笑)。