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明治安田生命J1リーグ第20節 鳥栖戦 前日監督会見

167月

7月16日(金)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、17日(土)に行われる明治安田生命J1リーグ第20節のサガン鳥栖戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。


マッシモ フィッカデンティ監督


ー水曜日の天皇杯3回戦は天候に振り回されることになりました。現在の選手たちの取り組み、集中力についてどのように感じていますか?

予定と違った過ごし方をしたことで、どれくらいの疲労感があってどうなのか。天候の影響で、いろいろと計算しているものとは予定外の状況になっています。それでも結果的に、試合前日の段階で「準備できている」と言える状態になっていると思います。


ー選手たちがいいパフォーマンスを発揮できるために、監督はどのようなマネージメントをしていますか?

ほかの機会でも話しましたけど、どうしてもサッカーをやるためだけではなく、普通の生活を送るのにも1カ月以上も部屋で、1人で食事をしなければいけません。2時間、3時間だけ1人ではない時間があっても、あとは部屋で過ごさなければいけない生活が日本に帰国してからも続いています。もちろん難しい、普通ではないという部分がありますけど、選手たちがそこを割りきり、「この期間はこういう期間なんだ」と受け入れて、そこに立ち向かってやってくれています。これだけの期間を過ごしてきて、終わりが見えてきています。そういった勢いというか、「あとちょっとだ」ということがプラスになっていると思います。(隔離期間では)最後の試合です。「ここまでやれたんだから」というものが選手たちにプラスに後押ししている部分もあります。その雰囲気を生かしてやっていくと。どう動かすかより、状況を見極めることが大事で、そのようにマネージメントしています。


ー中谷進之介選手や吉田豊選手にはACLでも多くの出場時間を与えました。彼らをどのように評価していますか?

ここをどう乗りきるかというところで、彼らはそれが可能なのでやっています。そのあとには身体的にもメンタル的にも、完全にフリーな時間を与えようと思っています。頑張った分だけ、彼らはその自由を味わえるのではないでしょうか。この環境は今日で29日目かな(笑)。


ー自身もストレスを受けているのでは?

我々自身、私自身もメンタル的にそういった部分で絶対に負けないという自信がありますので、しっかりとやりきれると思います。


ー相手と試合間隔が大きく異なり、中2日のグランパスは疲労をより考慮しなければいけない状況です。

具体的に説明していくと、実際にあまりいろいろな影響を受けずにスケジュールを組めるのは週に1回の試合。あるいは週に2回の試合だとしても、サッカーというスポーツは中3日、中4日という期間をなるべく取ると思います。そういった意味では、鳥栖は通常の日程どおりに今節までを過ごし、さらに少し期間が空いています。トレーニングをどのようにやってきたのか。サッカーをシーズンとおしてやる上で、適切な毎週、毎週を過ごすことができているのかなと。先ほど29日目と言いましたけど、我々は試合をしてリカバリーするだけ、試合をしてリカバリーするだけ。結果、試合で動いた疲労は取れても、メンタル面な疲労やストレスも含めてどんどん体に蓄積し、それをリリースできていない状況です。心身ともに重い状態で、サッカーというスポーツをやるのに適していないような過ごし方を積み重ねてきている状況で鳥栖に行きますので。正直、そういったところで同じ条件ではないなと思っています。


ー戦い方のポイントを聞かせてください。

あと2つ、3つのポジションだけ、どのようなメンバーでいこうかなと悩んでいます。ただ、チームとしてどのようなサッカーをやらなければいけないかは、整理して選手たちと共有できています。その中で確実にどのようなサッカーをやらなければいけないのか。注意を欠かさない、絶対に90分間とおして試合をやりきると。自分たちがどういうふうにサッカーをやるかに関しては、ずっと積み重ね、積み重ねでやってきているものを一つの試合のために変えることは絶対にしません。いつものグランパスらしい戦い方をどうすることで鳥栖相手にも表現できるか。そういった部分を準備してきました。