名古屋グランパスのホームスタジアムとして愛されたパロマ瑞穂スタジアムは、
グランパスの初陣から29年に渡り、数々の名場面を生んできた。
改築工事に伴う休業を前に、“聖地瑞穂”と共に歩んだ関係者たちにインタビューを実施。
第10回は選手、クラブスタッフとしてグランパスに携わる山口素弘執行役員フットボール統括にその想いを聞いた。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部
ーパロマ瑞穂スタジアムを改築すると聞いた時、どのような感想を持ちましたか?
山口 今シーズンはJリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに沿って入場数の制限を行っていたため、僕もスタンドの座席に番号を貼る作業を行いました。その時にひび割れた椅子があるなど、一部施設の老朽化を目の当たりにしました。歴史があるスタジアムですが、造り替える時期が来ているなと実感しました。瑞穂は立地条件もいいですし、将来を考えれば、収容人数を増やすなど、もっといいスタジアムへと生まれ変わる、ちょうどいいタイミングだったと感じました。
ー選手時代、パロマ瑞穂スタジアムでプレーした際に感じたことは?
山口 横浜(フリューゲルス)時代、瑞穂での試合はいつもアウェイに来た感じが強かったです。アウェイ側のロッカールームがかなり狭かったですからね。グランパスに移籍し、ホーム側のロッカールームの広さを知って、改めてその差に驚きましたよ(笑)。
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