NGE

【動画】明治安田生命J1リーグ第17節 神戸戦 前々日監督会見

286月

本日6月28日(金)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第17節のヴィッセル神戸戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。


風間八宏監督


ー連戦の中で、チームの状態はいかがですか?

最大を尽くしていると思います。悪い感じはしないですね。


ー30日の神戸戦は、コンディションを考慮した選手起用となるのでしょうか?

もちろんです。逆にこういう時がチャンスというか、いろいろなトライをしていく時期だと思います。楽しみでもありますね。


ー丸山祐市選手の状態は?

そこまでひどくはないと思います。あとは彼次第ですよ(笑)。無理をさせるつもりはないですけどね。


ー最近の試合結果を見ると、選手たちが力を出しきれていないような印象を受けます。

いつも言っている通り、俺たちは数字を気にしないチームだけど、実際に数字が出ている。あとはなにかと言うと得点するかどうかです。チャンスを作りながら、自分たちを苦しめているだけなんでね。このチームは「1本決めればいい」というチームではありません。しっかり決めなくてはいけない。技術がブレてしまうこともある中で、もちろん狙い続けるんだけども、練習の中でどれだけ得点の重みを感じられるか、その中で平然とシュートを打てるか、そういう時期に来ていると思います。どことやってもほとんどの数字で上回ることができてしまう。シュートもそうで、ただ打っているわけではなく、決定機もある。そういう中で決めていかないといけません。個人の質を上げていくためには、練習の中でのプレッシャーも大事になってきますからね。3本しかチャンスがないのであれば……まあ試合で3本もあれば十分なんだけどね。練習の中でしっかり決められるように、磨いていかないといけません。それが一番大きなポイントだと思います。


ー日々のトレーニングを見ている監督としては、「練習ではやれているのに」と思うことはありますか?

結局、試合では同じようなシチュエーションが起こるわけですよね。そこで思ったように打てていない。「この高さには打つな」と言ったところに打ってしまう。そういうことがすごく多いんです。自分たちが1本に重みを感じながら打つこと、それがすごく大事なことです。1点を取れるかどうかで、相手のダメージは大きく変わってきますから。決めるところを決めてしまえば、成長も変わってきます。先を打開するのは1本のシュート、1本の最後のパスでしかありません。そこまでは来ていると思います。そこのチャンスがどれだけあるか。必ず相手よりもあるし、そのチャンスも先にあるわけですから、そこでしっかりと決めること。まずは一つの壁を破って90分をやらなくてはいけない。そうなっていないわけではなくて、なっているわけだから。あとはなにをするかということです。そこをやってもらえばいいだけです。個人の質ということになるわけですから、全員でアプローチをしながら、明確にやっていかなくてはいけません。


ー一つ試合に勝てば、また雰囲気も変わるのでは?

もちろんそうなんだけど、90分の戦い方はほとんど思ったようにできている。ただ、得点に関しては思ったようにできていない。そこ以外はいいんでね。そういう状況にあった選手がなかなかいなくて、常に俺たちは初めての状況に挑んでいるわけです。慌てることはないですけど、そこを改善していかなければもったいないですよね。この前だって、本当は楽にできました。その前もそう。ほとんどそうでしょ? 俺たちが強がって言っているわけではないですよね。決める人というのがどれだけ重要か。「全員がストライカー」と言えば、ストライカーの技術をつけなければいけない。そこが直面しているところであり、みんなで改善しようとしているところです。簡単ではないと思いますけど、慌てる必要もないと思っています。できないことではないですから、普通にやってもらいたいと思います。監督の気が弱いところが選手に移っているのかな?(笑)


ーチームがその段階に来たからこそ出てきた課題なのでしょうか?

そうですね。今まではシュート数が少なかったけど、多くなってきた。相手にも決定機はあるけど、ペナ(ルティーエリア)の中ではほとんど打っていない。俺たちはそこまでしっかりと運べている。キーパーに入るということはコースがあるということだから。ということは、自分たちのミスでしかない。そういうところですよね。現象を捉えるのはすごく難しいようで簡単です。シュートを思ったところに蹴れているかどうか。そこが一番大きなところだと思います。


ーもっと自由に攻撃してもいいのではないでしょうか? 同じところを突いているような印象もあります。

それは目の錯覚です。なにを見ているかですよ。ボールを追いかけているから、そういうふうに見えるわけです。例えば清水戦の(ガブリエル)シャビ(エル)が外したところなんて、ほかのチームでは絶対に見られないような速さでしたよね。ああいうのに皆さんが慣れてしまったというか、そういうふうに見ているだけで、実際には見えていないと思います。だからいいんですよ。皆さんが見れることに「ああ、そうだね」と思ったら、俺が終わる時だから(笑)。そのぐらい変化しているということですけど、それは1点を入れてみて初めて気づくわけです。皆さんに気づかせるためには俺たちが体現しなくてはいけない。「惜しい」ではわからないんです。入ったとしたら、「なにが起こったんだ」って家に帰ってまた見るじゃないですか。そういう意味では、チームの速さもうまさも増している。ただ、皆さんがわかるように表現するためにはゴールに結びつけなければいけない。そこの段階には来ていると思います。


ー7月のチームスケジュールが確定しました。キャンプは実施せず、トヨタスポーツセンターで練習に励むのでしょうか?

それは先の話です。選手を見ながら、いろいろなことをやりながらですね。最初から予定が組めるわけではないので。まあすごく空いていれば別ですけど、そこまで空いているわけではないので。それに、これだけ環境もそろっているから問題はありません。大事なことはできることをよりできるように、できないことをできるようにということ。2つの技術を徹底的に突き詰めていく必要があります。「同じようなことをやっているように見えている」というのは点を取っていないからです。取っていれば、皆さんの見方も変わると思います。そこからは皆さんがもう一度見直さなければいけなくなります。彼らはそういうものを持っているわけだから、もったいないですよね。それをグラウンドの中で見せる。お客さんたちが喜んで帰らないといけないわけだから、ゴールに結びつける作業をするだけです。数字を見れば、シュートを打っているし、決定機も作っている。自分たちは入れていないことについて見つめなければいけない。ゴールまではいっているわけですから。そこで取り続ければ、また違った速さと形が生まれてくるんでね。そこだけだと思います。


※以上の監督会見の動画は会員さまのみご覧いただけます。

この続きをみるには

この記事の続きは会員限定です。
JリーグID登録と購読手続が
完了するとお読みいただけます。