3/13(水)、JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第2節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで大分トリニータと対戦し、2-1で勝利。試合終了後、相馬勇紀選手、伊藤洋輝選手、武田洋平選手が試合を振り返りました。
相馬勇紀選手
―試合開始4分にFKから先制点を奪いました。あのシーンを振り返ってください。
GKが(早稲田大の)同期だった小島(亨介)でしたし、あそこは速いボールで決める自信がありました。早い時間帯でもあったので、思いきって蹴りました。コースは狙い通りでしたね。小島は早稲田で4年間一緒に練習してきて、僕がGKとラインの間にボールを蹴るのを狙っていたと思います。だから絶対にニアが空くと思っていたんです。実際に立ち位置もファーに流れていましたし。狙い通りでした。
―長谷川アーリアジャスール選手の追加点では起点になりました。金井貢史選手に出したスルーパスはイメージ通りだったのでしょうか?
あのシーンが今までの自分になかったものです。このオフシーズンから取り組んでいた、ボールを動かしながら走っている選手を見るということができたと思います。ボールがしっかりコントロールできたので、あの股の下を狙ったスルーパスが出せました。
―開幕から公式戦5戦で4得点。調子の良さを感じていますか?
調子がいいというか、結果を出さないと次の試合に出られないと思っています。チームに貢献することと自分が結果を出すことは、成長につながると思います。そこの2つは意識してやっていますね。
―小島選手とは試合前に連絡を取っていましたか?
昨日「点を取るよ」とは連絡しました(笑)。(試合後には)ユニフォーム交換もしましたね。絶対に決めてやると思っていました。そこがメインになってしまってはダメですけど、結果的に勝てましたし、ゴールも奪えて良かったです。
―「結果を残さないと次がない」という意識を持ち続けているのは、チーム内の激しい競争によって生まれているのでしょうか?
そうですね。チーム内の競争は激しくて、誰がベンチに入るか分かりません。ルヴァンカップで結果を出したらリーグ戦のベンチに入れます。リーグで結果を残したらまた上を目指せます。だから、自分は結果かなと。自分は結果主義なので、そこにフォーカスしてやっています。
―毎試合ごとにしっかり結果を残しています。それが自信につながるのでは?
自信にはつながっていますけど、満足はしていません。セットプレーは自分の武器ですけど、ボールを動かしながらの形でも取れるように頑張りたいです。
―週末にはFC東京戦との対戦を控えています。まさに地元で開催される試合となりますね。
そうですね。(スタジアムから)家まで10分くらいです(笑)。楽しみですね。中学生の時は一人でチケットを買って、何度もスタジアムには足を運んでいました。何度も見ているチームですし、思い出深いスタジアムです。自分の知り合いの方もたくさん見に来てくれるので、特別な思いはあります、だけど、やることは変わりません。残り3日間でまた高めて、チームに貢献できるように、結果で示せるように頑張りたいと思います。
伊藤洋輝選手
―前節の神戸戦とは異なり、後ろでボールを動かすことが多かったのではないでしょうか?
(小林)裕紀くんが前に出て行っていたのでね。ビルドアップの時は裕紀くんが降りて、僕がちょっと高い位置というか、そこからサイドを変えながら。もっともっと(ボールを)動かして、チームがうまく回るように。(自分がボールを)受けて、パスで動かしていかないといけないと思います。相手のクリアボールは相手FWに入る前に、自分のところで回収できていたので、そこは継続していきたいと思います。
―いいリズムでプレーできていたのではないでしょうか?
アーリアくん(長谷川アーリアジャスール)もタイミング良く降りてきてくれたし、何本か縦にも入れられました。ただし(セルヒオ)ブスケツみたいに、チームが本当にうまく回るように、自分がもっとボールを触っていきたいと思います。
―後半には苦しい時間帯もありました。
相手のリズムになっている時間も多かったですね。(名古屋の)ボランチとアタッカーの距離感が離れて、ボールの出し入れの回数が減ってきていました。自分たちが(前線への)サポートに遅れることが続いた時には、相手のリズムになってしまうので。そういうところは自分たちが付けて、入っていくというプレーで、高い位置に起点ができるようにやっていきたいと思います。
―前半にはそういったプレーができていたのではないでしょうか?
前半はハマっていて、相手がボール回しでテンパっている部分もありました。でも90分間ずっとああやって追い回すことは不可能なので、どこかで引き込むことも大事です。チームとしてタイミングを合わせながらやっていけば、もっともっと自分たちの時間帯でサッカーができるんじゃないかと思います。それに、相手にポジションを広く取られて、僕と裕紀くんが走る距離も結構長くなってしまいました。もっともっと背中で、前線の選手にコースを切ってもらう作業ができれば、もっと楽にボールが奪えると思います。
―後半には惜しいミドルシュートがありました。
前半に打っていないなと思っていて。あそこはゴールも見えましたし。相手に当たってしまいましたけど、スタジアムも沸いたということで(笑)。そろそろ決めないといけないと思っているので、練習します。持ち味なのでね。あれを決めるか決めないかで、やっぱり数字に残る結果が出ないので。狙い続けていきたいと思います。
武田洋平選手
―ルヴァンカップでの初勝利となりました。
「もっと点を取りたかった」という思いもありますけど、一番大事なのは結果です。今日は勝つことができて良かったです。
―ルヴァンカップでは2試合を終えて1勝1分けという成績です。
リーグもルヴァンカップも負けていないというのは自信につながっています。ただ、これに満足することなくやっていきたいと思います。
―昨シーズンのカップ戦とは違った戦いができているのでは?
そうですね。攻守の両面で、自分たちのやりたいサッカーをやれているシーンが増えてきています。これをもっと研ぎ澄まして、全員で向上していければいいですね。
―ほとんど相手に決定機を作らせなかった印象です。
こっちが相手のハーフコートでやれていたということですよね。攻撃を続ける時間が長かったことが、相手の決定機の少なさにつながったと思います。だからこそ、もっと点がほしかったという感覚がありますね。
―ハーフコートで戦う分、武田選手が管理するスペースが広くなります。ポジショニングにかなり気を遣っていたのでは?
そうですね。ボールを触っていない時間が長いからこそ、しっかり集中しておかないといけないので。常に相手の状況を確認して、同時に自分たちのポジショニングも見て、細かくポジションを取ることが大事です。
―神戸戦と比べて、ディフェンスラインの背後のスペースを突かれる回数は少なかった印象です。
今日は風の影響もあったので。ただ、個人的には判断の難しいプレーが何回かありました。そういった場面の数自体は少なかったですけど、今日みたいな日はこれからも必ずあります。感覚をもっと研ぎ澄ましていきたいですね。