千葉和彦選手

―最終ラインのラインコントロールについて、どのように考えてプレーしていましたか？

チームコンセプトの中で、自分たちの距離感で相手に対応するというイメージはありました。それがうまくいっている時と相手にひっくり返されてしまう時がありましたね。（ラインを）どこまで上げるかであったり、それを蹴る瞬間に合わせるのかということを共有できていないと、（相手に）入れ違われてGKと1対1のシーンを作られてしまうと思います。そこは映像を見直して、どういうやり方が一番ベストなのかを探らないといけません。ああいったシーンはできる限りなくした方がいいと思います。何度かタケ（武田洋平）が出てきて救われたシーンもあったのでね。

―試合が進むにつれて、ディフェンスラインの背後を狙われるシーンが多くなりました。

まずプレスに行くところ。そこに入った時に相手の状態を見て、ラインを上げるのか下げるのか。相手との力関係もあります。例えば、ウェリントン選手だったら、ああいうボールに強みがあるので、多少距離を取って、そこからセカンドボールを拾ったりと。そういう部分も考えながらプレーしていました。

―前線から最終ラインまでをコンパクトに保ち、前からプレスを掛けられている時間帯もありました。

そうですね。入りは良かったと思います。そこから攻撃で自分たちのペースにもっともっと持っていけたと思うので、そこは反省点ですかね。

―ご自身の今日のパフォーマンスに関してはどのような印象を持っていますか？

勝ちたかったですけど、この雰囲気を体感できたのはいい経験になったと思います。次はもっと勝ちにつながるようなプレーをしたいと思います。

―攻撃時のつなぎに関して、最終ラインから前線まで運ぶのに苦労した印象です。

ちょっと後ろが重くなるというか。相手が1人や2人であったことに対して、最終ラインは4人くらいで回していたと思います。そこをもう少し改善しないといけないと思っていました。あとは前に運んで、味方の距離感を短くするという部分も意識していましたね。後半は選手も入れ替わり、運ぶ選手が出てきました。そこで1人、2人剥がしていくことによって、相手のディフェンスが崩れていった印象です。

―徐々に改善できていったという手応えは感じていますか？

特に前線の選手が良くなったと思います。ドリブルに特長のある選手が相手を剥がしてくれたので、そこで相手のズレが生まれたと思います。PKになった場面もそうでした。ペナルティーエリアで仕掛けられたという部分が大きかったと思います。

―今日はホームデビュー戦となりました。スタジアムの雰囲気はいかがでしたか？

良かったです。平日にも関わらずお客さんがたくさん入っていました。雨だったのに、こんなに来てくれて。まあ、（アンドレス）イニエスタと（ダビド）ビジャは出なかったですけどね（笑）。

伊藤洋輝選手

―本日の試合を振り返ってください。

平日のナイトゲームにも関わらず、神戸サポーターも含めて1万3000人というたくさんの方々が試合を観に来てくれて、感謝しています。その中で勝てなかったということに対して申し訳なく思いますね。

―90分間のゲームを終えて、率直な感想を教えてください。

きつかったですね。ゲームに出るチャンスを与えてくれた監督に感謝しつつも、もっともっとトレーニングから力を見せていきたいと思います。

―試合前には「中心となってチームを回していきたい」と話していました。自身のパフォーマンスについてはどのように感じていますか？

（小林）裕紀くんがディフェンスラインに入ってビルドアップに参加してくれたので、自分はもう一つ前でプレーできました。立ち上がりから左サイドのいい攻撃に絡んでいくことができたと思います。

―受け手としてプレーする機会が多かったですね。

そうですね。受け手としての時間が多かった中で、やっぱりもっとボールに触ってゴールにつながるプレーを増やさなければいけません。

―前半には惜しいミドルシュートを放ちました。

（ボールを受けた時点で）フリーだと思っていました。裕紀くんからのボールをいい場所に止めることができたので振り抜きましたけど、ああいうのを決めていかないと結果は残りません。決める力というものをもっともっとつけていきたいですね。

―試合の中で見えた課題は？

プレースピードをもっと上げていかなければいけないですね。あとは疲れている状態でのプレーですね。自分のクリアミスを拾われてしまいました。勝つために最後の最後まで走らなくてはいけません。下を向く必要はないですけど、今後のサッカー選手としての人生に生かしたいと思っています。