本日11月22日(木)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第33節のサンフレッチェ広島戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。
※監督会見動画は会員限定となります。
風間八宏監督
―広島戦に向けてどのような取り組みをしてきましたか?
いろいろと整理することに時間を費やしました。自分たちがどう進まなければいけないか。自分たちにはもったいないゲームが多いです。ただ、自分たちの中にそれ(理由)があるのでね。それがなぜ起こるか、それから自分たちは何を高めなければいけないか、こういうことを徹底的に細かく、みんなで確認しながらやってきました。
―局地的に鍛えた部分はありますか?
もちろんです。もう少し目をそろえるというか、厳密に見えるもの、はっきりと自分たちの形にできるものを少しずつ提示しながらやってきたと思います。
―選手たちの反応はどうですか?
試合の時にどうなるか、というところですから。トレーニングの中で理解して良くやってくれていると思うので、そこは期待したいと思います。
―選手たちの緊張感はいかがですか?
ずっと言っていることは変わらないですよ。自分たちで大きくする必要はないし、大きい試合も小さい試合もない。90分に対して俺たちがどれだけ集中してできるか。これはずっと同じことです。この前よりもいい試合をしなければいけません。自分たちがリズムをつかみながら仕留めきれない、あるいは自分たちの小さなミスでやられてしまうということがあります。そういうところも含めて、とにかく90分間どう闘うか、90分間どう集中するか、それだけなので。特別な緊張感はないと思います。
―試合の入り方も含めて、この2週間で修正できた部分はありますか?
特に両ゴール前はすごく大事です。そこのところでもっとチャンスを増やさないといけない、それから決めきるところで決めきらないといけないというのが一つ。もう一つ、自分たちの枚数が多いのにしっかりとマークについていなかったりということもあります。そこはしっかりと確認をして直せるはずなので重点を置きながらね。「ボールを失わない」というのはずっと変わらないことです。変な失い方をして相手に勢いをつけるようなことはしないこと。前節や練習試合もそうだけど、相手を見ながらボールを失わずにゴールまでいけていたので、そういうふうにやってくれればいいなと思います。
―ここ最近は前線の選手たちの得点数が伸びていない印象です。それはコンディション面の影響なのでしょうか? それともプレーの問題なのでしょうか?
どうか分からないけど、チャンスはあるんでね。一つ決めてくれたらストライカーというのは余裕ができるので、その一つだと思います。そういうところも含めて、みんなでアプローチ、トレーニングをしてきました。練習試合も含めて、しっかりと準備はできていると思います。
―現在は降格圏に沈んでいる状況です。こういう状況で選手たちが気をつけなければならないことは?
どうコントロールするかをやり続けていかなければいけないと思います。最初から言っているように、90分間を大きなものにする必要はないです。自分たちがどういう状況であっても、90分がすべてなので。心理というのは考え方です。そういう意味では、考え方に関して選手たちは変わらないと思うので、そこに対して心配はしていないです。何回も言うけど、大きくする必要もないし、小さくする必要もない。どれも同じように大事な試合ですから。勝つことに対して貪欲に、集中してやってほしいです。
―これまでのやり方を貫くということですね。
これまでやってきたものでは足りないから、もちろんそれ以上にいいものを求めてはいくんですけどね。それがしっかりできていれば勝てているし、勝てるので、そこの部分は変える必要がない。自分たちはそのまま進んでいければいいと思います。
―相馬勇紀選手はチームに帯同していたのでしょうか?
2週間すべてではないですけど、ほぼ一緒にいました。
―連係面、監督の意図の部分で不安はありませんか?
彼の場合はもともと理解力のある選手で、今までの試合でも普通にやってきました。ただ、一緒にやることで彼の生かし方がもっと分かるだろうし、彼が入ることで活気も生まれる。そういう意味ではすごくいいと思います。
―周囲の意識が変わった部分もあるのでしょうか?
それはどうか分からないけど、そういう選手が一人入ってくればそれだけ競争が生まれるわけです。特長のある選手ですしね。一人増えれば相乗効果も出てくると思います。
―「チャンスは多くある」と話されましたが、チャンスの作り方や質というのは変わってきているのでしょうか?
変わってきていると思います。自分たちの武器の確認をしてきました。
―新たな発見はあったのでしょうか?
俺の中ではないですよ、選手がどう発見するかなので。発見するためのいろいろな糸口であったり、今までできているものであったりね。例えば「点から点」という中で、「その点はどこか」というのはそれぞれが覚えていないといけないところです。空中でも点だし、足元でも点です。そういうところの確認に関して準備はできたと思います。
―残りの2試合で選手に期待していることを教えてください。
選手というのは1年間の中でいい時も悪い時もありますけど、今はいい状態にある選手がたくさんいます。いつも言っている通り、伸び伸び、思いきってやってもらいたいです。それだけですね。
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