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明治安田生命J1リーグ第24節 浦和戦後 監督会見

268月

8/26(日)、明治安田生命J1リーグ第24節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで浦和レッズと対戦し、4-1で勝利。試合終了後、グランパスを率いる風間八宏監督が監督会見に臨みました。


風間八宏監督

常に自分たちでやってきていること、出して動くであったり、丁寧にボールを扱うこと、それからゴール前に仕掛けていくこと、これを繰り返した結果、この点差になったと思います。あとは、次から出る選手もすごくチームの中に強みを持って入ってきてくれている。それも良かったと思います。サポーターと共に一つになっていいゲームができたと思います。


―宮原和也選手の高い位置でのプレーでPKを獲得し、そこから同点としました。彼の成長や評価をお聞かせください。

立ち上がりは思ったより出て行かなかったので、「もっと出ろ」と言っていました。うちの場合はポジションを守るのではなく、相手を崩しにいく。特にペナルティーエリアの中の両サイドというのは真ん中を攻めるために必要なので、和也、それから(金井)貢史はすごく重要な選手になります。今日はそこのところでうまくPKを取ってくれました。どんどん積極的になって、良くなっていると思います。


―今日のスターティングメンバーでは、前線のほとんどが左利きでした。その特性もチームとして生かせられているのでしょうか?

確かに左利きが多いのはこのチームの特徴だと思いますが、僕がそれで集めたわけではありません。重要なのは左利きということではなく、一番自分の得意なところで個性が出ること。それを作っています。最初にシステムがあっての話ではなく、今だとこの並びが良いのかなと思っています。ただし、いつも言っている通り、そこからは自由に動き出すので、(ポジションは)それほど大きな影響はありません。ただ、確かに左利きは多いですね(笑)。


―今日の勝利でグランパスとしては2011年以来の6連勝となりました。その要因はどこにあるとお考えでしょうか? また、今日のジョー選手の評価についてもお聞かせください。

連勝について言えば、新しく入った選手と今まで積み上げてきた選手たちがものすごくいい競争をしてくれています。それからイメージが湧き出しました。特長のある選手が多く、特長を出すとはどういうことなのかを、今までいた選手もその中で出すようになってきて、それをゴールにつなげられるようになってきた。そういう意味では今までにないところの競争心だと思います。ジョーについては、力で点を取っているのではなく、すべて相手の背後を取ってゴールを決めています。それはトレーニングからやっていることで、彼はものすごくいろんなことを身につけてきている。素直にゴールを取るということに対して動きを作っていく。自分がどうやったら相手からフリーになるか、それから周りもそこのところが見えてくる選手が増えてきました。出す方もそれが見えなければボールは出ませんから。


―結果として4-1というスコアでしたが、前半はオウンゴールやPKの失敗など、相手に流れを渡してもおかしくない試合展開でした。それでも、選手たちに焦りはなかったように思います。明らかに力強さがついてきたのではないでしょうか?

一つは点が取れるということ。1点を守りきるチームであれば、スコアが動くと難しくなると思うんですが、どうすれば点が取れるか、どうすればゴールまでボールを運べるかということを選手たちの中にイメージとしてあるんじゃないかと思います。ですから、これはもっと続けていきたいところです。実際にもっとチャンスはありましたし、自分たちがもっとチャンスを作り出せる場面もありました。これでいいということではなく、もっともっと貪欲にやっていきたいと思います。


―相馬勇紀選手が素晴らしい活躍をしました。彼の評価をお聞かせください。

ここでトレーニングをするようになってから、いろんなことを覚えてきました。それによって彼の特長であるスピードが生きてきた。そのスピードとは何かと言えば、ただ競争することではなく、相手の逆を取ることができた上でのものです。それからボールをしっかり止める、コントロールすることから彼の良さが出てきた。そういうところをすごく良く学んでいると思います。彼自身、シュートやボールを出すことが好きな選手なのは分かっていますが、そういう部分がなければ今日のようなチャンスも作れませんし、そういう中でどんどん良くなってきていると思います。今日は「とにかくチャンスがあれば行ってこい」ということを伝えました。彼の良さは、守備でもどこへ戻るかということを鮮明に理解していて、1対1も強いことですね。そういう意味では、まだキャリアは浅いものの、接戦の中でも安心して出すことができる選手です。