長谷川健太監督
ー今日は練習の冒頭のみメディア公開となりましたが、そこにランゲラック選手の姿がありませんでした。
ぎっくり腰です。実は少し前にも肺炎で1週間から8日間ぐらい休んでいました。ですから先週の試合も結構ギリギリで、「ホーム最終戦なのでなんとか」という形でした。試合後の会見でも少し言いましたけど、本来なら出られないような状態でした。ミッチが最後になんとか合わせてやってくれましたけど、ちょっとコンディションが良くなくて。今週は元気に動いていたんですけど、その反動が出たのか、昨日の練習でぎっくり腰になってしまって。今日は動けない状態ですので、明日は難しいかなと。
ー杉本大地選手も離脱している状態です。
大地は膝のオペをやっているので。
ー二者択一になるというところで、経験がある人に任せるのか、チャンスを与えるのかという形になると思います。
そこはもう武田(洋平)です。
ーなかなか本来の姿を見せらていない試合が続いているなかで、次節が今シーズンの最終戦となります。
ルヴァンカップの前は、何度か言っていましたけどルヴァンモードということで。(ルヴァンカップ決勝後の)鹿島(アントラーズ)戦は(J1)残留を決めなければいけないというところで、(PK戦までもつれた)ルヴァンカップのあとということもあり、最低限勝点1を取るという戦い方をしました。(サガン)鳥栖戦は本当に勝ちにいったのですが、なかなか笛吹けど(踊らず)という形で。言い訳になりますが、優勝して1試合やって、そのあとに3週間のブレイクがあるとどうしても達成感のほうが強くなって、そのあとにもう一度ネジを巻き直そうと思っても難しかったのかなと。そういうことも分かって準備したつもりですけど、どこかで甘さが出てしまったのかなと感じています。ホーム最終戦でもっとしっかりとした試合をしなければいけなかったなかで、それをさせることができなかったのは、試合後の会見でも言いましたが、私の準備不足です。これはもう結果に表れているので、もっとしっかりとなにかしらのアプローチをかけながらやらせなければいけなかったと思っています。
(明日の横浜F・)マリノス戦に関しては今シーズンの最後なので、来シーズンにつなげるためにもいい形で終えたいです。(鳥栖に)負けて横っ面をひっぱたかれたような感じで、今週はみんなしっかりとトレーニングしてくれています。結果はどうなるか分かりませんが、今持っているものを、と。今週はコンディションのいい選手というか、練習で結果を出した選手を、「先発で」と言うとなかなかハードルは高いですが、本当に良ければ先発で使うという話をして先週からやらせています。若い選手が何人かメンバーに入ってきていますが、本当にアピールしきったという感じではないです。そこはちょっと寂しかったというか。本来はこういうチーム状況のなかで、若い選手が「俺が」というような形で出てきてくれると、また活性化したりとか、チームに勢いが出てきますが、「どうせ」という形になってしまうと。だからそれを防ぐためにも、最後の試合はということで門戸を開いて構えていたつもりですが、なかなかそこを飛び越えていくぞ、という選手は少なかったかなと感じています。
ー横浜FMに関しては、監督が就任してから「倒さなければいけない相手」と位置づけて、これまで勝てない年や引き分けた年があり、今年は勝てる年になりました。横浜FMに対する戦い方を確立できたような面もありますが、そういった点も踏まえて明日の対戦についてはどう考えていますか?
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