インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集
まずはルーキーイヤーのここまでの活動を振り返っていかがですか?
MAI 最初は先輩方についていくのに必死で、自分のことしか考えられないような感じでした。でも、先輩方がサポートしてくださったり、チアグランパスとして活動していることは本当に貴重だと思うので、1年という限られた時間のなかでいろいろなことを積極的にやっていこうという気持ちで取り組めたことで少しずつつかんでいくことができました。だんだんと試合日の1日の流れが分かってきて、少しずつ周りが見えるようになってきて、ピッチで踊っているときにグランパスファミリーの皆さんがどういう感じで私たちを観ているかを見られるようになったり、自分が感じるものが徐々に変わっていきました。12人で踊る一体感を感じようとか、この12人でできる時間を大切にしようとか、そういう前向きな気持ちで活動できるようになってきたなと思います。
チアグランパスに入りたいと思ったきっかけを教えてください。
MAI グランパスの試合を観に来る機会があって、そこでチアグランパスの華やかさ、フレッシュさ、スタジアムを明るくしてくれる姿に感動して、「私もあの中に入ってスタジアムを盛り上げたい」と思ったからです。私は小学生のときに少しだけバトントワリングをやっていたくらいで、チアダンスとかダンス自体の経験がなかったので、チアグランパスに入りたいと思ってからいろいろと調べて、グランパスのチアの大人クラスに入って、オーディションに向けて1年弱ぐらい練習しました。とにかくチャレンジしてみよう、1回やってみようと思ってオーディションを受けました。
ダンス未経験でオーディションを勝ち抜いたんですね。活動が始まってからはどんなことを感じましたか?
MAI 皆さんダンススキルが高くて、華があって、最初は圧倒されるような感じでした。ダンスの技術もそうだし、ファンの方への対応とかも含めて「本当にこの中でやっていけるのか」という不安が大きかったですね。でも、先輩方の言動から、チアグランパスでいることに対する誇りや責任感をすごく感じて、自分もここに入ったからにはその一員として見られるし、チアグランパスでいることに誇りを持って、責任感を持って頑張らなきゃと思わされました。先輩たちの姿を見て、頑張ることができたと思います。
初めてのパフォーマンスはいかがでしたか?
MAI 開幕戦だったんですけど、とにかく緊張しました。初めてピッチに立ったときはふわふわしたような感じで、スタジアムがすごく広く感じましたし、光がギラギラしていて、意識がないというか(笑)。パフォーマンスが終わって、本当にあそこに立っていたんだ、終わったんだみたいな感じでした。そこでやっとチアグランパスの活動が始まったんだなという実感が湧いてきました。
そんな状態から少しずつ周りを見る余裕が出てきたということで、なにかきっかけになったことはあるのでしょうか?
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