8/11(土)、明治安田生命J1リーグ第21節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで鹿島アントラーズと対戦し、4-2で勝利。試合終了後、金井貢史選手、中谷進之介選手、ジョー選手が試合を振り返りました。
金井貢史選手
ー今日の試合を振り返ってください。
サポーターの皆さんがいい雰囲気を作ってくれたので、絶対に勝ちたかったです。それに結果で応えられたので、良かったと思います。
ー今日は2得点をマークしました。
仲間があそこまで運んでくれて、シュートチャンスまで持っていけました。自分もその一体感を持って一緒に攻められた部分があったので、仲間に感謝したいですね。チーム全員で取れたゴールだと思います。
ー得点シーンではサポーターからも大きな歓声が上がっていました。
鳥肌が立ちました。やっと力になれたと思います。ただ、試合中はまだまだミスが多いです。自分が与えたPKによってチームを苦しめてしまった面もあります。PKの判定は難しいところもありますけど、しっかり勝ち点3を取れたことが良かったと思います。
ーチームにとって2得点目となったシーンを振り返ってください。
ジョーが止まった時に、(前田)直輝が中に入ってくると思っていました。チームとして右サイドは(ボールを)取られないという自信もあったと思います。走っていたらジョーがうまく相手を引きつけてくれて、僕はその裏を狙っていました。足元にボールがきた時に、相手全員が勢いよく戻ってくるのが見えたので、うまく逆を取るじゃないですけど、足を止めて右足に持ち替えて、落ち着いて打てたという印象です。あれは風間さんのサッカーで、点から点へという練習でもやっているプレーです。風間さんに教わった通りじゃないですけど、無意識のうちにできていたので、日々の練習が生んだゴールだと思います。
ーシュートの場面ではクロスという選択肢もあったように感じます。
パッと止めた時に、ゾーンじゃないですけど、間接視野で全体が見られるところにボールを止められました。GKが少し前に出ているのは分かっていたので、上を使って落とせたらいいなと思っていました。思った以上にうまくいってしまって、蹴った瞬間に自分でも驚きました(笑)。
ー狙い通りだったということですね。
狙い通りです。僕はイメージ先行型なので、そのイメージの通りにうまくいったということは、今日のコンディションが良かったということだと思います。
ー一方、自身のプレーで同点となるPKを与えてしまいました。
あのプレーで同点にされてしまったので、責任を感じていました。何としても勝ちたいと思っていたので、自分が取るとは思っていなかったですけど、しっかり勝ちきれたことが良かったと思います。
ーその後、決勝点となる3点目のゴールを記録しました。
(前田)直輝のことだからファーに打つだろうなと。どこにこぼれてきてもいいように準備していました。また、(ガブリエル)シャビエルが相手を引きつけてくれていたので、僕は落ち着いて蹴り込むだけでしたね。決められて良かったです。
ー加入当時から話していた「なぜそこに金井」が実現できました。
そう思ってもらえて良かったです(笑)。タマさん(玉田圭司)と試合後に話していたんですけど、タマさんをはじめみんなが前半から守備を頑張ってくれていました。そういう人たちの力で僕が点を取れたのだと思います。特にタマさんには感謝していますよ(笑)。本当にチームとしてボールを取られないという自信があるからこそ、あそこに入っていける部分があるので、チームメイトに感謝です。
ー試合を通してビハインドの状況を作りませんでした。
本当はゼロで抑えたかったですけど、シン(中谷進之介)やマル(丸山祐市)、(小林)裕紀くんといった中央がしっかりしているので、大きく崩れることはないです。キツい時間帯はサイドバックがあえて上がらないで残っていてもいいと思います。そういうことをうまく話しながらできているので、相手によってうまく変えられたらいいと思いますね。行く時は行かないとダメですけど。
ー風間サッカーについてはどのように感じていますか?
「止めて、蹴る」をすごく大事にするサッカーだと思います。自分たちがボールを支配して、次から次へと人が絡んでいくサッカーだと思いますね。この夏場はしっかりボールを支配できると思います。もっともっと楽しみながら、もっともっと精度を上げていきたいです。
ー風間監督は特殊なサッカーを展開する指導者です。新加入組がチームに入っていく作業は難しいのではないでしょうか?
難しいというか、サッカーの基本的なことが大前提なので。「止めて、蹴る」という技術と、相手の動きを見るというのは、すごく自分の中で新鮮です。これまでは戦術的なことを言う監督が多かったですしね。技術の部分をすごく言われるので、僕としてはうまくなれると思って毎日トレーニングを楽しみながらやれています。トレーニングでできていることを、試合で出さないといけないので、もっともっとこれから練習をして頑張りたいと思います。
ーシーズンの最初から在籍していた選手と新加入組がうまく融合して戦えているのでしょうか?
やりながら修正していくことが大事です。試合の中で修正できているとも思います。試合後に反省することは簡単ですけど、試合中に修正することが今はできていると思いので。そういうことをしっかり積み重ねていけば、しっかり勝ち点も重ねていけると思います。勝てるサッカーをしていきたいと思います。
ー今日でリーグ3連勝となりました。
3連勝という結果はあまり意識しないで、本当に1試合1試合、目の前の試合に命を懸けるつもりで必死になって闘っていけば、今日のような結果になるはずです。しっかり1試合ずつ闘って、そして勝ちを積み上げられたらいいと思います。
ー今日は豊田スタジアムに過去最多となる4万3579人の来場者が訪れました。
味方というか一緒になって闘ってくれたと思います。スタジアム全体で勝たないといけない雰囲気を作ってくれていました。同点になってからも背中を押してくれた部分もありました。本当に心強い味方だなと思いましたね。
ー次節は古巣となる横浜FMとの対戦になります。
早く試合をしたいですね。育ててもらった部分はあります。自分が名古屋に出ていく時に、温かい言葉で見送ってくれたサポーターもいました。そういう人たちに感謝の気持ちも込めて名古屋で頑張り、「もう名古屋の選手なんだ」と思ってもらえるようにしたいです。決別ではないですけど、自分は名古屋の選手だということを見せたいですね。
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