NGE

明治安田生命J1リーグ第21節 鹿島戦後 監督会見

118月

8/11(土)、明治安田生命J1リーグ第21節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで鹿島アントラーズと対戦し、4-2で勝利。試合終了後、グランパスを率いる風間八宏監督が監督会見に臨みました。


風間八宏監督


まず最初に、今日4万3千人を超えるお客さんが入ってくださった。これはもう、すごいことだと思います。そして我々、選手に期待してくれた大きさ、そして一緒に闘ってこのグラウンドを作ってくれたすべての人に感謝したいと思います。それによって、素晴らしい勝ち方ができたと思います。激しいタックルにも屈せずに選手たちは最後までしっかり闘って差をつけた、素晴らしい勝ち方だったと思います。選手一人ひとりがたくましくなったことを証明した一戦だったのではないかと思います。


―金井選手が不運なPKを与えながらも自身の2得点で勝利に貢献しました。守備も含めてその評価をお聞かせください。

今日は自分たちのリズムでいこうとしても、なかなかうまくいかない難しい状況でした。それでも、そこで粘り強くやったこと。(金井)貢史はあそこが得意なので「どんどん得点を取りに行ってもいい」と言っていましたが、それをきっちりやってくれました。それから、ペナルティエリアの中の逆サイド、こういうところが皆が見えるようになったという証じゃないかと思います。


―これで3連勝となりました。好調の要因は新加入選手の影響なのか、あるいはこれまで自分たちが積み上げてきたことが成長につながって結果に現れているのか、どのように捉えているのでしょうか?

両方ともです。新しく入ってきた選手たちはイメージを持ってここへ入ってきている。細かいことに対してすぐトライし、どんどんできるようになってきている。そして今までいた選手とうまくハーモニーが合っている。特にペナルティの中の点で見えるところがすごく多くなってきているので、そこは両方だと思います。


―今シーズン、前半戦は90分間の戦い方に課題があると話されていました。今日は同点とされてすぐに勝ち越しに成功しています。チームとしての成長を感じているのではないでしょうか?

やっぱり自分たちが勝とうとしていった時に、点が取れるという自信が出てきていると思います。ですから、ちゃんと攻め返して得点を取る、攻めながら自分たちのリズムを作ろうと。もちろん、最後の時間なんかは仕方がないところもありますが、チーム全員で意思を合わせて全員でハードワークできていると思います。


―終盤には相馬選手を起用し、その相馬選手から得点も生まれました。彼に対する期待と評価をお聞かせください。

ずっとケガをしていて、リハビリをしていました。その前にも一緒に練習をしたことはあったのですが、武器としていつ使うか、非常に面白い選手なのでそこのところを考えていましたが、彼の武器であるスピードと良く見える目があるので、そこのところで素晴らしいアシストをしてくれたと思います。


―監督は昨シーズンから「4万人の観衆の中で選手がプレーすることで、また新たなものが見えてくる」というお話をされてきました。今日実際に、その4万人を超える来場者の中で闘い、選手に見えてきたものがあったのではないでしょうか?

やはり改めて、グラウンドというものは選手だけで作るものではないなと。もちろん、観客動員というものに対してクラブのスタッフや地域の皆さんも協力し、このグラウンドを作りたいという願いで作った。これは本当に人の力以外の何物でもないと思いますし、この中で勝ったことは誇りに思っていいと思います。自分たちが期待されているということを感じ、もう一つ上へと行ってほしい。グランパスでは初めて経験したグラウンドですから、自分たちで経験値をどんどん作っていくことは素晴らしいと感じました。


―攻撃のテンポが、最後まで持っていくのにワンテンポ速くなっているように感じます。これは風間監督の目指すサッカーに近づいているということでしょうか?

すべてです。もちろん、我々はボールを回すためだけにやっているわけではなく、ゴールまでどれだけボールを運んでいくか、それが自分たちのテーマです。速さはそれほど重要なテーマではありません。ですが、無駄がなければそこまでいくなと。それから試合の流れの中でそういう場面が自然とできてくることがあります。それを今日は何回か選手たちが感じてくれて、ゴール前まで運んだということだと思います。