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【新加入選手インタビュー】キャスパー ユンカー「最高の結果を得られるように全力を尽くしたい」

71月

期限付き移籍でのグランパスへの加入が決定したキャスパー ユンカー選手に加入後初となるインタビューを実施。移籍の経緯や自身のプレースタイル、そして来シーズンへの想いなどを語ってもらった。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


オフシーズンはどのように過ごしましたか?

ユンカー 母国であるデンマークに帰って、家族と久しぶりにゆっくりと過ごすことができました。日本にいるとなかなか家族に会えないですし、一緒の時間を過ごすことができませんからね。とても貴重な機会になりました。


どこかへバカンスに出掛けましたか?

ユンカー パートナーと一緒にインド洋に浮かぶセーシェルという小さな島へ行ってきました。2021シーズン終了後はオフが短かったのですが、昨年はワールドカップが開催された関係でJリーグが早く終了したので、比較的長い休みを取ることができました。いい時間を過ごすことができ、すごくリフレッシュできましたね。ですから、今は「早くサッカーがしたい!」と気持ちがみなぎっている感じです。


オフシーズン中は、サッカーのことを忘れますか?

ユンカー 今回のオフに関してはワールドカップが開催されていたので、どうしても試合を観てしまいましたね(笑)。だからオフだというのに、どうしてもサッカーのことを考えてしまいました。やはり自分はサッカーのことが大好きなんだなあと改めて感じました。ワールドカップ期間中は家族と過ごしていたのですが、多い時は1日に4試合とずっとサッカーばかり観ている日もあったりして、家族はきっと退屈していたかもしれません(笑)。でも、それが僕という人間なんです。


1月5日にグランパスへの移籍が正式に発表されました。いつ頃、オファーを受けたのですか?

ユンカー オフシーズン中、次のシーズンをどのクラブでプレーするのかをずっと考えていました。代理人と話をしている中で、グランパスが僕に興味を持っているという話をいただきました。日本で2年間プレーし、グランパスがどのようなクラブであるかはわかっていましたし、Jリーグの中でもビッグクラブだと思っていたので、すごくうれしかったです。移籍に関しては縁というものもありますし、それに従って話を進めさせてもらいました。


実際に名古屋の地に入り、クラブハウスを訪れ、グランパスの一員となったことを実感されたかと思います。現在の率直な心境を教えてください。

ユンカー すごくポジティブな感情を抱いています。昨日、クラブハウスを訪れた際にとても温かい歓迎を受け、多くの人に快く迎え入れられていることを実感しました。早くチームメイトに会って、一緒に練習して、グランパスの一員になれたことを肌で感じ取りたいです。


グランパスとはこれまでの2シーズンで何度も対戦しています。チームに対してどのような印象を持っていますか?

ユンカー 組織力があり、ハードワークを厭わないチームだと常に感じていました。つまり、対戦相手である自分にとっては、すごくやりにくい相手だったということです。グランパスと試合をする際には、ゴールを決めるという自分の仕事をすることがとても難しかったですね。ですから、そういった守備力の高いチームの一員になれたことをうれしく思っています。


豊田スタジアムの印象を教えてください。

ユンカー とてもすばらしいスタジアムです。日本に来てからいろいろなスタジアムでプレーしてきましたけど、デザインも含め、とてもクールなスタジアムだと思っています。1日でも早くあのピッチに立ち、多くのグランパスファミリーの前でプレーできることを楽しみにしています。


ユンカー選手は「チャレンジすること」を身上とし、ヨーロッパから遠く離れた日本でプレーすることを選択しました。Jリーグで過ごした2シーズンではリーグ戦42試合に出場し16得点を挙げていますが、この成績をどのように評価していますか?

ユンカー この数字を見て満足できるかと言えばそうではありません。42試合のすべてにフル出場したわけではありませんし、途中でピッチを去った試合もあれば、ベンチからスタートした試合もありました。プレータイムを増やすことができれば、自ずとゴール数はもっと増えていくと考えています。僕は常に90分間プレーしたいと考えていますし、その気持ちは常に持ち続けるべきものだとも思っています。繰り返しになりますが、この数字に関しては全く満足していないので、よりよい数字を求めてやっていきたいですし、チャレンジしていくことをこれからも続けていきたいと思います。


左足の精度の高さだけでなく、186センチという高さを活かしたヘディングやAFCチャンピオンズリーグ準決勝延長戦の試合終了間際に見せた劇的な右足でのシュートなど、多彩なゴールパターンを持っています。自分が最も得意とするゴールの形は?

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