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倍井謙選手、2024シーズン加入内定オンライン会見

119月
9月11日(日)、2024シーズンの加入内定が発表された倍井謙選手のオンライン記者会見が行われ、倍井選手、山口素弘GMが出席しました。

■山口素弘GM

倍井謙選手の2024シーズン加入が決まったことを報告させていただきます。皆さんご存知のとおり、倍井選手は名古屋グランパスのアカデミーに所属していました。トップチーム昇格はなりませんでしたが、アカデミー在籍当時から才能ある選手でした。得点力、ドリブルと特に攻撃面で光るものがありました。その後、関西学院大学さんに進学し、アカデミー在籍時に足りなかった部分を鍛え、力をつけました。トップチームに加わることができるだけの力をつけたと判断し、クラブのほうから選手にオファーをして返事をいただきました。今後、トップチームで活躍し、豊田スタジアム、新しい瑞穂スタジアムで得点力を遺憾なく発揮してほしいなと思っています。皆さんには温かく見守っていただければと言いたいところですが、プロの世界ですので、厳しい目で見ていただければありがたいと思います。最近、メディアの皆さんの「ニュースがない」と嘆く声をグラウンド横で聞いていましたので、「いつ出そうかな」と思っていました。倍井選手にいろいろなことを聞いてもらえればと思います。よろしくお願いします。


■倍井謙選手

こんにちは。2024シーズンより、関西学院大学から名古屋グランパスに加入することになりました、倍井謙です。グランパスには中学1年生から6年間お世話になりました。人間としてもプレーヤーとしても成長させてもらったクラブで、またプレーする機会を得られたことを大変うれしく思います。幼い頃から豊スタに足を運び、グランパスを応援してきた身として、夢見ていたピッチでプレーできることにワクワクしています。


■質疑応答


ー山口GMに質問です。今回の加入内定について決め手になった機会があったのでしょうか? また、それがいつ頃だったのか、教えてください。

山口 当然ながら、大学に進学してからも追いかけておりましたので、その積み重ねというか。ジュビロ(磐田)とのトレーニングマッチに呼んだこともありましたし、大学でのプレー、大学選抜でのプレーも逐一チェックしていました。そういったことを積み重ね、このタイミングになりました。


ー今後、プロとしてスケールアップしてほしい部分はたくさんあるかと思います。どういったプレーヤーになってほしいですか?

山口 怖い選手になってほしいと思います。うまさがあることはアカデミーの頃からわかっていました。一瞬のスピードもそうです。僕が見ていて「伸びた」と感じたのは、3年生の夏に優勝した大会で得点王になった時です。それ以前は「ドリブルで切り込んで、いいところまではいく」で終わってしまっていたのですが、フィニッシャーとして得点したり、アシストをしたりと、結果に結びつくようになりました。怖いという印象になってきたんです。そこから大学に進学し、ハードワークもできるようになっていきました。当然、もっともっと成長しなくてはならない部分はありますが、豊田スタジアムでプレーできる価値のある選手になったと思います。


ー倍井選手にお聞きします。加入内定が正式発表された今、どのような気持ちですか?

倍井 キャンプに参加させてもらったり、トヨタスポーツセンターで練習させてもらう機会を得られた時に、「いいな」と思っていました。参加させてもらうたびに、すばらしいピッチでプレーできることの喜びを感じていたので、オファーをいただいた時には心の底から喜びを感じました。「名古屋で勝負したい」という思いになりました。


ー練習参加した時の手応えや周りの選手たちとのコミュニケーションはいかがでしたか?

倍井 キャンプの時からいろいろな選手がコミュニケーションを取ってくれました。また、アカデミーで一緒にプレーしていた先輩、後輩も多く所属していて、今までプレーしたことのある選手とも、プレーしたことのなかった選手ともコミュニケーションを取りながら楽しくサッカーをさせてもらっていました。溶け込みやすい雰囲気だったと思います。


ートップチーム昇格はならず、大学に進学することになりました。大学生活で意識していたこと、自分に課してきたことを教えてください。

倍井 なぜトップチーム昇格することができなかったのかを考えた時、モトさん(山口素弘GM)も先ほどおっしゃっていましたけど、ドリブルやチャンスメイクの磨きが足りなかったのだと感じました。大学に入ってからは常日頃から取り組んでいます。また、自分にとって大きかったのはアカデミーの同期の存在です。1年生の時は一度もAチームに上がれずに終わってしまったんですけど、彼ら(同期)は試合に出て活躍していました。今の時代はSNSが発展しているのでどうしても(そういった情報が)目に入ってきます。同期から刺激を受けながら、自分の武器を磨き続けてきた結果、このようなオファーをいただけたのかなと思っています。


ー成長する意識は当然あったと思いますが、大学に入ってからチームメイト、監督から受けた影響もあったと思います。

倍井 そうですね。関西学院大学にはすばらしい同期がたくさんいました。サッカーに対してストイックな選手がたくさんいましたね。去年から試合に使ってもらえるようになったんですけど、監督は試合に出ている中でも僕を満足させないというか、厳しさを持って接してくれる人なので、常に向上心を持ってやれているのかなと思います。


ーアカデミーの同期では榊原杏太選手の2024シーズン加入が内定しています。彼の存在や加入内定の情報はどのような刺激になりましたか?

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