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明治安田生命J1リーグ第28節 福岡戦後 監督会見

39月
9月3日(土)、明治安田生命J1リーグ第28節が行われました。名古屋グランパスはベスト電器スタジアムでアビスパ福岡と対戦し、3-2で勝利。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


こういう試合になると思っていました。前々節、ジュビロ磐田に勝ってからガンバ大阪戦で緩くなってしまったので、今日はしっかりと開始から闘おうと。最初にピンチがありましたが、その後は前節とは反対に、“ピンチのあとにチャンスあり”ではないですが、相手が交錯している間にしっかりと決めきった。相手の隙を突く形で先制できたことは大きかったと思います。


その中で、アビスパ福岡も非常にタフな試合をしてきましたが、最終ラインを含めしっかりと闘いました。(ボールの)出どころに対してもしっかりとプレッシャーを掛けられたので、福岡がいい形で前線へボールを入れられなかったと思います。試合前に「ロングフィードではなくロングボールを出させよう」という話をしていましたが、最後までしっかりと前線の選手が相手に対して圧力を掛けました。その結果、最後まで切れずにしっかりと闘うことができたと思います。


ー序盤、両チームあわせて3点が入り、バタバタした状況だったと思います。監督としてはあの展開でどうチームをコントロールされたのでしょうか?

どちらかと言えば、名古屋のベンチはそれほど熱くなっていませんでした。福岡のベンチが非常に熱くなっていたため、選手たちには冷静にプレーするよう指示をしていました。


ー同点とされたあと、福岡の長谷部(茂利)監督と話をして、永井(謙佑)選手がゴールを決めました。あの場面、監督間でどのような話をされたのでしょうか?

(スローインからのボールを)返すということを前嶋(洋太)選手が言っており、長谷部監督も同じ指示を出していたのですが、観客の声援もあり(ほかの選手に)届かなかったと。前嶋選手も(ランゲラック選手へ)投げようとしたのですが、ルキアン選手がそれを「なんでだ」と感じ、自分たちのボールとしてプレーを始めた、という経緯でした。長谷部監督には「それはないだろう」という話をしました。(長谷部監督は)指示を出したが聞こえていなかったということで、「名古屋に1点を献上します」と言っていましたので、選手たちにはそう伝えました。少し興奮していてなかなか伝わらなかったと思いますが、最終的にはそういう長谷部監督の判断になったと思います。


ー今日はすごく強度の高い試合ができたと思います。90分をとおして今日の試合の評価をお聞かせください。

前節がガンバ大阪との対戦で、強度という部分で相手に負けていました。今日は福岡も状況が状況で圧を掛けてくるだろうと考えていました。日程的にタイトとなっていることはわかっていましたが、そうは言っても長谷部監督が非常にうまく選手をローテーションしながらコントロールできるチームではあるので、油断することなく圧を掛ける相手に対し、しっかりとはじく、またはじくだけではなくつなげるところはしっかりとつなぐと。それが前半にできていたため、3得点につながったと思います。


ー今日は個々にいいプレーが多くありました。特に後半35分あたり、ジョン マリ選手に抜け出されそうになったところで藤井陽也選手が体を張って止めたシーンが印象的でした。あのシーンを監督はどう感じられたのでしょうか?

やられたかと思いましたが、頭でなんとか掻き出したというシーンでした。陽也もああいうところでだんだん強くなってきたのかな、という印象です。


ー藤井選手は集中力を切らさずにプレーを続けています。頼もしさというものも感じられるようになってきたのではないでしょうか?

経験値という部分ではまだまだ足りない部分もあると思いますが、本当にシーズンが進むにつれて頼もしいプレーをしてくれるようになってきたと思います。今日も陽也が対応できなければやられてもおかしくないシーンがあったと思いますし、しっかりと体を張って防いでくれたと思います。


ー3点目は、仙頭啓矢選手が粘り、左の相馬勇紀選手へとテンポ良くつないだことで生まれたゴールでした。マテウス カストロ選手が不在という状況も含め、監督としてどのように見ていたのでしょうか?

前日会見でも(お伝えしましたが)、マテウスがいない分、コンビネーションでということで。今週は時間もあったのでそういう部分も含めて準備できたことが大きかったと思います。