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明治安田生命J1リーグ第27節 G大阪戦後 監督会見

278月
8月27日(土)、明治安田生命J1リーグ第27節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムでガンバ大阪と対戦し、0-2で敗戦。試合終了後、長谷川健太監督が会見に臨みました。

長谷川健太監督


試合の入りのところが結果を分けたと思います。今日、なにが良くなかったかと言うと、相手が下がっている状況でサイドから仕掛けてはいるのですが、最後まで崩すことができていないということです。相手が1点リードして下がっている状況で、ゴールを脅かす攻撃ができるようになっていかなければいけないと感じています。ここまで8月の「鯱の大祭典」で非常に熱いゲームができていただけに、今日のゲームは本当に残念です。今日スタジアムに来てくださった多くのファミリーの皆さんに「勝利」という2文字を届けるために、選手も我々も闘ったのですが、それを届けられなかったことを申し訳なく思います。選手たちにはしっかりと切り替えてもらい、9月の試合に向けて準備をしていきたいと思います。

 

―試合の結果を分けたのは最初の失点シーンだと考えています。パトリック選手についていけなかったように感じましたが、最初の失点シーンを振り返ってください。

一旦ボールを奪ったのですが、また奪い返され、バランスの悪い中で放り込まれたということで、戻れるところに戻っていない選手もいましたので、相手のほうが試合に集中して入っていたのかと思います。その前に(永井)謙佑のチャンスがあって、「チャンスのあとにピンチあり」というわけではありませんが、やはりああいうところで決めきらないと、裏返してこういう結果になることがあると思います。本来なら、ああいうところで決めて自分たちの形にするのですが、ガンバ(大阪)も入りは何度もビルドアップをしようということで、立ち位置を変えながら、前節やれなかったことにトライしていたと思います。それに関してはこちらが対応し、また押し込む展開にはできていたと思いますし、その中でゴールを取れていれば。(チャンスは)クロスからが多かったかと思いますが、中への入りの迫力やタイミングはもっともっと改善していかなければいけないと思います。また次の試合に向け、課題をしっかりと修正していかなければいけないと思います。

 

―後半にマテウス カストロ選手を交代させました。1点を追う展開での交代は珍しいですが、なにかのアクシデントだったのでしょうか?

メディカルのほうから「プレーは難しい」と。本人も少し膝を気にしていたようなので代えました。

 

―クロスの中への入り方という話がありました。直線的に対角線へのクロスを入れたりと、工夫が見られたように思いますが、監督としてはより工夫が必要だったとお考えでしょうか?

中への入りに関しては、もう少しクロスに合わせるという勢いで入っていかないとなかなか難しいと思います。もう一崩しがほしい。それはドリブルであってもコンビネーションであってもいいのですが、やはり(ガンバ大阪の)東口順昭選手やセンターバックの選手は代表クラスの選手なので、単純なクロスでは難しいので、工夫が必要だったと思います。もちろん準備はしてきたのですが、今日の試合でうまく出すことができませんでした。

 

―2失点目は鈴木武蔵選手の個の力が出たと思います。どのように感じていますか?

そうですね。中谷(進之介)が上がったあとで森下(龍矢)が対応する形でしたが、あそこで右足を振らせてはいけない場面でした。前節を見ると(鈴木選手は)コンディションがまだなのかと思っていましたが、やはりああいうところで決めきる力のある選手ですので、あそこでスペースを与えてしまった。藤井(陽也)にしても、もう少し寄せることはできたと思いますので、あのあたりでのディフェンスの危機感をもう少し持たなければいけないと思います。