選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、8月6日(土)の浦和レッズ戦で全3得点に絡む活躍を見せ、チームを勝利に導いた永井謙佑にフォーカスし、プレーの真意に迫った。
まずは久しぶりのホーム豊スタはいかがでしたか?
永井 楽しかったです。昨日は約3万3千人のファミリーの方々が入っていて、その中で勝てたのですごく良かったです。
加入会見の時に「かなり悩んだ」という言葉もありました。試合前や試合中の心境はいかがでしたか?
永井 プレッシャーはありました。でも、やるしかないですし、チームが勝てばいいと思っていたので、試合が始まってからは勝つことだけを考えていました。
そんな中で昨日は1ゴール2アシストの活躍でした。自身の出来についてはどのように感じていますか?
永井 こうやって全得点に絡むということはなかなかないと思うので、それを(復帰後の)ホームのリーグ戦1試合目でできて本当に良かったです。
リーグ戦前節の北海道コンサドーレ札幌戦で先発出場し、3日に行われたルヴァンカップの準々決勝第1戦では70分から出場しました。一度ベンチから試合を見たことで整理できたこともあったのでは?
永井 そうですね。水曜日にベンチから見られたので、相手のボールの回し方や特長、ここを消されると嫌なのかなということをイメージしながらできました。水曜日はちょっと時間が短かったので、昨日の試合はいろいろ考えながらやっていました。
試合展開も理想的だったと思います。
永井 うまく先制できたことで、相手にボールを持たせながら追加点も取れました。前半のアディショナルタイムのゴールでチームがすごく勢いに乗れましたし、メンタル的にも楽になれた部分がありました。チームとしての課題である3点目も取れて、本当に良かったと思います。
ここからは映像を見ながら解説をお願いしたいと思います。まずは先制点をアシストしたシーンです。直前のクロスがこのアシストにつながったと思います。
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