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【The Scene】第23節札幌戦(内田宅哉)

317月

選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、7月30日(土)の北海道コンサドーレ札幌戦で同点ゴールの起点となり、チームの2点目をアシストした内田宅哉にフォーカスし、プレーの真意に迫った。




札幌戦は後半開始からピッチに立ちました。試合状況をどのように見ていましたか?

内田 キックオフ時間が14時ということで、暑さの影響もありアグレッシブに前からいけていないと感じていました。ピッチに立ったら、攻撃の勢いを生み出せるようにと考えていました。監督からも「裏抜けを意識してプレーしてほしい」と言われていて、得点につながるプレーができたことは良かったなと思います。


背後を狙うだけでなく、状況によっては下りてボールを受ける動きも求められているかと思います。そのあたりのバランスはどのように考えていますか?

内田 インサイドハーフとして低い位置でボールを受けることはできますけど、ボールを前に運ぶためには自分が前で起点になったほうがいいと考えています。なので、受けにいく回数よりも裏抜けも含めて前でボールを受ける回数を多くしようと意識しています。


裏抜けの際に狙っていたスペースは?

内田 相手が3バックだったので、右のセンターバックとワイドの選手の裏は空いてくると思っていました。(左ウイングバックの)相馬(勇紀)選手と、どうやって裏を取りにいくかを考えていましたね。相馬選手にはワイドの選手がマークについていたので、自分が裏に走ることでほかの選手が空いたり、受けて起点になることもできるかなと。そういったプレーをしようと意識していました。


相馬選手が受ける、仕掛けるスペースを作る動きもしていたと。

内田 そうですね。自分が相手のマークを引きつけることができれば、相馬選手をはじめチームメイトが裏を狙えるので。それがうまくいったシーンもあったと思います。


後半は相手ゴールに迫るシーンが増えていきました。試合の流れをどのように感じていましたか?

内田 前半は相手にボールを持たれる時間、攻められる時間が多かったですけど、後半は自分たちがボールを握れていたし、前からガンガンいけている感覚がありました。そこで点に結びつけることが自分の仕事だったので、結果を残せたことは良かったと思います。


1つ目のシーンはまさに流れをつかんでいる時間帯でした。66分、裏に抜けて丸山祐市選手のフィードを受けました。ボールを受けようと思って走っていたのか、それとも周囲の選手を生かすためのフリーランニングだったのか、この瞬間に考えていたことを教えてください。

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