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天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 2回戦 同志社大学戦後 選手コメント②

16月
6月1日(水)、天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 2回戦が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂ラグビー場で同志社大学と対戦し、2-0で勝利。試合終了後、阿部浩之選手、武田洋平選手が試合を振り返りました。

阿部浩之選手


ー後半開始早々に先制点を挙げました。

ああいうのは得意なので。そういった場面が来た時にしっかりと決められたことは良かったと思います。チームとしてはああいう形をもっと作れればと思います。本来はもっと点を取らなければいけない試合だと思うので、内容を含めてもっと自分たちを見つめ直さなければいけません。


ーピッチ状況も含め、ロングボールを蹴る場面が多くありました。攻撃の出来はいかがでしたか?

ピッチ状態に合ったプレーを、というか。先に失点してしまうとしんどい展開になると思うので、ああいうプレーを選択することは間違っていないと思います。その中で(ピッチの)状態のいいサイドをもっと攻略できれば、さらにいい攻撃ができたのかなと。そのあたりはチームとしての共通意識をもっと持たなければいけません。どこでスピードアップするのか、どこから崩すのか、もっと整理しなくてはいけないなと思います。


ー先制点につながった崩しはイメージどおりだったと。

そうですね。前半から特に左サイドはうまく崩せていたので。(齋藤)学とはイメージの共有ができていますし、ほかの選手も絡みながらいい展開ができたのかなと思っています。


ーああいったボールが来るというイメージはありましたか?

前半にもあったので。それがうまく合ったという感じです。


ーエリートリーグでは、齋藤選手のゴールをアシストしています。意思疎通がうまくいっているのでしょうか?

そうですね。普段からサッカーの話をよくしますし、練習でもコミュニケーションを取れています。それは名古屋に来てからではなく、川崎(フロンターレ)の時から続いているので。プレーの共有がうまくできているのかなと。それがうまく出たと思います。


ー難しい試合展開の中、後半立ち上がりに点を取れたことは大きかったかと思います。

こういうゲームはプレッシャーを感じる選手が多いと思います。スコアレスの時間が続くと、少しずつ焦りが出てきてしまうものです。そういう意味では後半の早い時間に点を取れて良かったです。


ー前半を無得点で終えたことは気にしていましたか?

いえ、全然。こういうゲームですし、メンバーには若い選手もいたので、「先制されなければ大丈夫」と思っていました。もう少し早い時間に追加点が欲しかったですけど、それ以外は悪くなかったのかなと思います。


ー若手選手をまとめることも重要な仕事だと思っていましたか?

まあそうですね。全体的にもっと締まったゲームをしなくてはいけなかったと思います。守備では何回かやられてしまうシーンもありましたし、危ないと思ったらファウルで止める選択をしなければいけない場面もあったと思います。プレーの選択というか、頭の部分でもっとしっかりやっていかなければいけないかなと思います。


ー先制点も含め、難しい試合展開でこそベテランの力が必要になると感じました。

僕はカップ戦が得意なので(笑)。緊張せず、いつもどおりにやれたと思います。


ー相手もしっかりと闘ってきて、やり合う部分もあったと思います。

相手もうまかったです。すべて前から守備にいくのではなくて、構える時間があって良かったとも思います。出ている選手がやれる部分もあるし、チームとしてやれる部分もあります。そのあたりは相手の状態を見ながら、自分たちで考えることも必要だったと思います。


ー前半にもゴールチャンスがあったかと思います。

チャンスはあったので点を取らなければいけなかったですけど、その結果がネガティブになることはなかったです。それが後半にもつながったと思います。先ほども言いましたけど、点を取ってからギアを上げて畳み掛けないといけないのに、それができませんでした。そこに物足りなさは感じます。


ー天皇杯の初戦は内容よりも勝つことが重要です。

もちろん。勝つことがすべてですけど、その上で内容の面でももっとできる部分はあったと思います。「勝ったからいい」ではなく、次につなげていかなければいけないと思います。


ー若手とベテランがうまく噛み合いながら闘えたことも良かったのでは?

全員がいい経験をできたことは良かったと思います。プロですから、しっかりと結果を残さなければいけません。最低限の結果を残せたとは思います。ただ、結果と内容の両方を上げていかなければいけないと思います。


武田洋平選手


ー前半の試合展開をどのように捉えていますか?

危なかったシーンもありましたけど、「0」で終えることができて良かったのかなと。(ピッチに)水をまいていない状況で、蹴ってくる相手に対し、みんな考えながらプレーしていましたけど、それは仕方なかったかなとも思います。うちはコーナーを取ることができていなかったんですよね。クロスを上げる場面をもっと増やせれば、とは思っていました。


ーいつもとは異なるメンバーで試合に臨みました。

監督も「とにかく声を出し、連動してやろう」と言っていました。


ー高いポジションを取れるだけに、周りもそれに慣れてくるといいですね。

今日は下が乾いていたので少しやりにくかったです。みんなやりにくさを感じていたと思います。


ー前半はサイドを崩されるシーンもありました。修正しようと思いながらプレーしていましたか?

直そうというか、擦り合わせてやっていこうかなと。(齋藤)学をはじめ、「とにかく慌てずにやろう」と言っていました。


ー先制してからは流れが変わりました。後半はチームとして落ち着いてプレーできましたか?

そうですね。点を取ってくれたし、落ち着いた感じはありました。


ー天皇杯の初戦はとにかく勝つことが大事でもあります。

とりあえず結果が大事なので。勝てて良かったです。


ー久しぶりのフル出場となりました。

90分をとおして集中しなければいけないので、感覚も含めて少し疲れはありますけど、次につなげていければと思います。


ー試合勘が戻ってきた感覚はありますか?

はい、ある程度は。


ーもっと感覚をつかんでいきたいところは?

失点をしたわけではないし、悪いほうに転んでいないので。また、自分がプレーする場面もそこまで多くないです。リアクションになりますけど、もっと畳み掛けられる場面が来たらどうかというところはやりながら、という感じですね。