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天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 第2回戦 奈良クラブ戦後 選手コメント①

66月

6/6(水)、天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会 第2回戦が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで奈良クラブと対戦し、1-1(PK:4-5)で敗戦。試合終了後、佐藤寿人選手、和泉竜司選手、八反田康平選手が試合を振り返りました。


佐藤寿人選手

—天皇杯2回戦で敗退という結果に終わりました。試合全体を振り返ってください。

前半はいい時間帯に先制をしましたが、後半に追加点を奪えずにズルズルいって、数少ないチャンスを相手に決められてしまいました。そこから自分も入りましたけど、延長でなかなかギアが上がりませんでした。その中でも自分たちの方がチャンスは多かったと思いますけど、そこで決めきるというところが足りなかったです。PK戦は自分が決めていたら、あのまま終わっていました。ミッチ(ランゲラック)が止めてくれたのを生かせなかったことは、非常に申し訳ないと思っています。自分としては狙い通りのところに打ったので、悔しいですけど、相手が良かったとは思います。試合が終わって、たくさんのサポーターの方たちが、いろんな言葉を選手たちに投げかけてくれました。選手だけでなくチームとして受け止めなければいけません。天皇杯だけでなく、リーグ戦も含めて、納得いく結果が出ていない状況になっているからこそ、そうなったと思っています。僕らはピッチの上でやるしかありません。僕らはやることは変わらないので、チームの中で解決する。それが大事だと思います。


—試合を通して、何がうまくいかなかったと感じていますか?

今日のピッチ状況を見ても、ボールはすごく走りました。前半を見ていても、足元、足元と、出し手と受け手の関係だけだったかなと。そこで一つ先というか、出し手と受け手のところに対して、誰かが関わっていくという状況が非常に少なかったと思います。もちろん出し手と受け手のところだけでシュートまで行けたらいいんですけど、それはなかなか難しいことだと思いますし、相手も自分の目の前で守備をすれば、そんなに崩れることはありません。逆に自分たちはそこで相手の背中を取っていかないといけないですけど、今日はそこが足りなかったと思います。ボールは持っていましたけど、相手の視野の目の前でボールを持っていた形だったので、危険なところに侵入することが少なかったと見ていて感じていました。ボールを動かすところでもっとゴールに向かっていかないと。手段と目的のところが、今日はピッチの上でうまく表現できなかったと思います。


—前線の選手が孤立している場面が多かったように感じました。

ボールを受けた時に、その先のイメージを持っているのかというと、それは非常に少なかったと思います。自分が見えているところしか選択肢を持っていないと思いました。そこでもっと周りが一つ先というところを、動きの部分でもそうですし、ボールが入るところでアクションすることで、示していければ目線も変わっていくと思います。どうしても近いところだけになっている部分があります。もちろんいろんなアイデアがないと難しいとは思います。今日はそこが足りなかったです。延長の最後の方でシャビ(エル)がフリーになった場面では、おそらく(小林)裕紀が僕のところに入って、僕がスルーをして、結果的にシャビがフリーになりました。あそこで簡単に落としていたら多分何も変わらなかったですし、ああいうところで一つ先のプレーをしていくことで、状況は変化していくと思います。どうしても出し手と受け手だけの、2人だけの関係になってしまっています。そこはボールを持つ、「止める、蹴る」のトレーニングをしている以上、その先をもっともっと描いていかないと難しいと思います。


—いいトレーニングができていただけに、厳しい結果になってしまいました。

負荷を掛けてトレーニングをしてきたので、天皇杯に向けてコンディショニングしていたわけではありません。明確に約1カ月半の中断期間で、しっかりもう一度体を作っていくところで、筋肉痛が残る形でトレーニングしていました。ここまで2部練をしてきた他のJクラブは、なかなかこの中断期間でないと思います。そういうところでは、本来あるようなキレは全体的になかったのかなと感じています。ただ、その上で何ができるかというところで、もちろん物足りなかった部分はありました。負荷は間違いなく掛かっていた中で、延長に入った時にギアが上げることはなかなか難しかったので、やっぱり90分で決めなければいけなかったと思います。

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