選手が自身のプレーを振り返り、瞬間的に思い描いていたイメージやその選択に至った理由を明かす『The Scene』。今回は、3月20日(日)の柏レイソル戦で同点ゴールを挙げ、攻撃を牽引したマテウス カストロにフォーカスし、プレーの真意に迫った。
ファーストシュートを打つなど、立ち上がりから調子の良さがうかがえました。自身としてはどのように感じていましたか?
マテウス チームとしては立ち上がりから主導権を握り、相手を押し込むような展開を作れていました。最初のチャンスでは、自信を高めるためにシュートで終わろう、やりきろう、という気持ちが強かったのでシュートを選択しました。ただ、試合が始まった瞬間に、身体の状態やフィーリングなどで、今日は調子がいい、今日は調子が悪いというような感覚はありません。毎試合自分がやりたいサッカー、望んでいるプレースタイルを出しきるために、自信を高めなければいけないという考えで、自分がいいと思っているプレーを選択するようにしています。
久しぶりに右サイドでスタメン出場し、ゴールを含め多くのチャンスを演出しました。どんなことを意識していましたか?
マテウス 監督からはアグレッシブに闘うということを求められているので、右でも左でも、アグレッシブさを失わないようなプレーをすることを一番意識していました。相手の背後を狙ったり、相手をゴール前に押し込むことを考えた上で、相馬(勇紀)も逆サイドでしっかりとやってくれたので、そこのところはチームの強さを示すことができたかなと思っています。いろいろなプレーの中でも自分の特長をしっかり出すためにインテンシティの高さを保ち続けて、いろいろなチャンスを作ることができたかなと思います。ゴールシーン以外にも(金崎)夢生へのクロスとかでもチャンスを作ることができたので、そこは良かったかなと思っています。
それではまず、得点シーンの解説をお願いします。
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