プロ19年目のシーズンを送る佐藤寿人が、明治安田生命J1リーグ第7節のベガルタ仙台戦でJ1通算400試合出場を果たした。史上20人目となる大記録達成を受け、『INSIDE GRAMPUS』では独占インタビューを実施。自身が選ぶメモリアルマッチを振り返るとともに、これまでのプロ生活におけるプレースタイルや心情の変化、そして今後の展望を聞いた。
インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部、写真=J.LEAGUE
4月11日に行われたリーグ戦第7節仙台戦でJ1通算400試合出場を達成しました。
佐藤 Jリーグ25年の歴史の中で、20人しか達成できていないという意味では、大きなケガをすることなく、やってこられたからこその記録なのかなと。家族をはじめ、いろいろな人の支えがあってプロ生活を送れてきたのだと、改めて思いますね。
プロ選手になる前に抱いていたキャリアとは、いい意味で大きく異なるものになっているのでは?
佐藤 全然違いますよ。まず、プロで成功できるかどうかも分からなかったですし、そういう自信があったわけでもなかったですから。ジェフのユースで育ち、プロの厳しさを間近で見てきました。トップチームでは何人もの選手が入れ替わり、新卒で入ったとしても3年ほどで評価が下される世界です。そういう環境の中でプロ契約を結んだので、これほどまでに長いプロ生活を送れるとは思っていなかったです。
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