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【インタビュー】前田直輝「自分らしくあるために」

1510月

加入した2018年夏からスコアラーとして活躍を続け

周囲の期待を背負ってきた前田直輝だが、

今シーズンは苦しい時期を過ごしてきた。

それでも自分自身を見つめ直し、

再び輝くために挑み続けている。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


ーシーズンは終盤戦に突入しました。チームとしての戦いぶりをどのように感じていますか?

前田 しっかりと相手の対策をしつつ、自分たちが目指すべきサッカーをできています。その結果として、リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)と4つのタイトルを獲れるチャンスがまだ残っているのは、すばらしいことだと思っています。


ー内容についてはいかがですか?

前田 サッカーは相手がいるスポーツですから、完勝と言えるような試合、難しいけど結果的に勝てた試合など、さまざまなゲームがありました。これまではいい内容なのに負けてしまうことがありましたが、そういった試合を確実に勝てるようなチームになってきた印象がありますね。リーグ戦ではすでに9敗を喫していて、苦しい時期を過ごしたのも事実ですが、新たな戦力が加わったこと、(マッシモ フィッカデンティ)監督による軌道修正もあり、持ち直してきました。自分自身としても苦しい時期がありましたが、コンスタントに先発で出られるようになりました。今の体の調子は悪くないですね。


ー昨シーズンに引き続き、今シーズンも守備の部分で注目を浴びることが多いと思います。リーグ戦では32試合24失点と、1試合平均0.75失点という数字を残しています。前線の前田選手から見て、チーム全体の守備についてどのように感じていますか?

前田 ミッチ(ランゲラック)を中心に守備的な選手がフォーカスされがちですけど、僕ら攻撃陣も守備で求められることが多く、かなり頑張っていると思いますよ。前線からプレスを掛けてボールを奪いにいくことは絶対に必要で、それをやらなければ試合に出られません。そういった危機感というか、「自分たちがやらないといけないんだ」という思いを持っています。ただ、守ることだけに必死になって、攻撃が疎かになるのは良くないこと。前線の選手たちは攻撃のパワーを残しつつ、攻撃と守備を整理しながらプレーしていると思います。


ーその攻撃面はリーグ戦32試合で35得点。首位の川崎フロンターレは69得点、2位の横浜F・マリノスは67得点を記録し、3位のヴィッセル神戸も50得点を挙げています。

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