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明治安田生命J1リーグ第26節 札幌戦後 監督会見

258月
8月25日(水)、明治安田生命J1リーグ第26節が行われました。名古屋グランパスは札幌厚別公園競技場で北海道コンサドーレ札幌と対戦し、2-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


今日の試合に向けて、チーム事情によりメンバーの部分からどういうスタートでいくか、18人のメンバー構成を含めて、どういう戦術でいくかでチーム状態を変えなければいけませんでした。加えて(北海道コンサドーレ)札幌は、独特な戦い方をする相手なので、そのチームに対応しなければいけないこともあり、いつもとは少し違う部分があったと思います。

 

攻撃のところでは、4-4-2をベースにサイドからしっかりとやろうという狙いを理解し、前半のうちにリードしたいということもしっかりとやってくれました。この日程で闘っていますので、後半は疲れも出るだろうと考えた上であのような流れにできたので、後半はまずしっかりと守るというところ。もちろん、追加点を狙うということもあったのですが、やはりチーム全体として疲れを跳ね返すよりも、まずしっかりと守ることを優先する状況でした。グラウンド上の選手もそう判断し、その状況にあったプレーを選んで勝ちきってくれたと思います。

 

普段試合に出ていない選手が多く出場した中で、その選手たちがいいプレーをしてくれたので、今後に向けても明るい材料だと思います。

 

―先制点を挙げた場面では、飲水タイムを挟んでチーム全体が前へと出るように感じました。その時間にチームに対して修正を加えたのでしょうか?

前半が始まってすぐのところで、サイドからの攻撃を何度か仕掛けていました。そのあとにボールの持ち方やどのスペースに選手が飛び込むかという部分で、なぜか少し変わっていきました。(飲水タイムでは)もう一度、用意したように試合が始まった直後のいい形にしようと。サイドで前田(直輝)、マテウス、森下(龍矢)を中心に突破し、深い位置を取ったところで真ん中のスペースにクバ(シュヴィルツォク)や中盤の選手が飛び出したり、あるいは崩したサイドとは反対のサイドの選手が中に詰めたりということを(開始当初は)やっていたのですが、それが徐々に崩れてしまっていたため、もう一度整えました。サイドからクロスを入れる展開で実際に点も入りましたし、理解してやってくれたと思います。試合をとおしてそれを続けられなかったのは、最初の統括でも話したとおり、体力的な部分もありました。あとは、札幌も攻撃力、得点力がすごくあるチームですし、なにもやらせないことは難しいのですが、バランスを崩して攻めてくる相手に対してダメージを与えるよりも、ダメージを受けないということを判断してやりきってくれました。しっかりと勝つことができたので、そういう判断で正しかったのかと思います。

 

ー前半から粘り強く守ってペースを握った試合だったと思います。札幌に対して準備してきたことも含めて、今日の守備面での手応えをお聞かせください。

今日、どういうメンバーで闘うかという点で、普段それほど試合に出続けていない選手もいたので、まずは自分たちの中でどう守るかをしっかりと整理した状態にして、そこに判断が加わるような状況にはしたくありませんでした。攻撃の部分では先ほど話したことをベースとしましたが、守備に関しては森下を少し下げて5-3-2にしたり、試合の中で中盤を4人に変更したりしましたが、森下が毎回下がる5枚ということを基本にして、その形をはめ込むということをやりました。選手はよく理解し、それぞれの役割をやってくれたのではないでしょうか。