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明治安田生命J1リーグ第26節 札幌戦 前日監督会見

248月
8月24日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、25日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第26節の北海道コンサドーレ札幌戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー前節は森下龍矢選手がサイドハーフで先発出場しました。途中出場でそういった形もありましたが、彼の適性を考えてオプションとして積極的に考えているのでしょうか。

まず(前節の)総評としてすごくいいプレーをやってくれたのではないかと思っています。足がつったことで交代になりましたが、足がつる直前までずっといいプレーを続けていました。あの日に、あのポジションでどういったプレーをしなければいけないかを理解した上でチャンスを多く作りましたし、すごく良かったのではないかと評価しています。


ー今後の彼の起用はどのように考えていますか?

彼はずっといつでも使える状態で、使ったら必ずいいプレーをしてくれるだろうと思っていましたが、同じポジションに複数の選手がいる状況でした。今はしっかりと彼にも出てもらいたいというチーム状況になっている中で、あれだけのプレーをしてくれていますので問題なく彼にどんどんプレーしてもらおうと思っています。


ー前節の試合後に「この試合(福岡戦)をどう勝ちきるかが、今後自分たちが取り組むことに前向きになれるかどうかを左右すると考えていた」とおっしゃっていました。それは試合内容だったのか、もしくは順位的なものだったのか、どういった意味であの発言をされたのでしょうか?

その時々でいろいろな角度からチーム状況を見なければいけない中で、選手層の面で苦労してやりくりしなければいけない状況、一人ひとりの負担がより増える状況で勝ちきったということは、よりチーム力が問われる中で勝ちきったということになると思います。リーグ戦では来年のACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場の権利を勝ち取ることができる、そこにチャレンジできるポジションにまだいますし、ACLや天皇杯、ルヴァンカップもあり、4つの大会で闘うことができる状況にいます。いろいろなことに手をつけながら、作業しながら、改善しながらという中でも、結果が伴ってくるとすべてにおいて、そうではなくても前向きでなければいけないのですが、やはり結果がついてくると取り組み方が変わってくるので、そういった意味でものすごく大事かなと。ですから、リーグ戦でしっかり残っていながらも、ほかの大会でもやっていく状況にしたかった中ではすごく大きな勝利だったと思っています。


ー次節は契約の関係でキム ミンテ選手が出場できないので、センターバックには木本恭生選手か藤井陽也選手が入ることが予想されます。木本選手の状態、藤井選手の評価を教えてください。

まず藤井について、どういうレベルの選手かということに関してはずっと高く評価しています。ただ、彼がどれだけ自分を信じて、自分のプレーに自信を持ってプレーできるか。彼だけではなくてすべての選手がそうですが、力を発揮できる状態で日々鍛錬できているかというところが問われているような状態だったかなと思います。常に使いたいくらいの評価はしています。そういった中で出場した(ヴィッセル)神戸戦で彼が見せてくれたパフォーマンスにはものすごく満足しています。ああいった形で自分を信じて、自分に自信を持ってやってくれるのであればずっと使えるのではないかと。ですから、彼がもし出場するのであれば全く問題なく、グラウンドに安心して送り出せるかなと思います。木本に関してはずっと言っているように、すごく大きなケガというわけではないですが、今後の試合数をこなしていくことを考えた上で、明日の試合で頭からいかせるのか、途中からいかせるのか、ある程度時間を制限した上で途中からなのか、頭からなのかというところも、もう少し考えたいと迷っている状態です。どちらがスタートかというところはもう少し考えてから、ほかのメンバーの調子などを見ながら決めていきたいと考えています。


ーここ数試合はプランどおりに試合を進めて勝利に結び付けられていると感じています。スタメンは試合の安定感をもたらしてくれるようなチョイスになっているのでしょうか?

それは選手たちがやることをやっているだけなので、選手が評価されて、褒められてそれで終わりでいい話だと思います。


ー次節の北海道コンサドーレ札幌戦はどんなところがポイントになると考えていますか?

攻撃面では、「グラウンドの中のこのスペースを使いたい」という札幌の狙いどおりにスペースを与えてしまうと、手をつけられないような、リスクを犯してでも人数を掛けて一気に流れ込んでくるということをやってきます。ですから、消さなければならないスペースをしっかりと埋め尽くすことが、札幌の攻撃を止めるためには絶対にやらなければいけないことだと思っています。逆にそれだけリスクを犯している分、こちらがボールを持った時にはそれなりのダメージをしっかりと与えていくことが重要です。試合の流れとしてはそういったやり方になっていくのかなと思っています。どちらも攻撃のダメージをどれだけ与えられるかというところでのやり合いになるかなと。私は日本に来て8年が経ちますが、ペトロヴィッチ監督は来日して15年近くになると思います。ものすごく長く日本でのキャリアを積まれていて、周りを見ても、私が来た時に監督をされていた方で今もまだやられている方はほんの少ししかいません。私とペトロヴィッチ監督のやり合いがこの8年間ずっと続いている中で、やはり毎回独特な戦いになるなと。ほかの試合とは違った準備を必要とするというところで毎回すごく楽しみにしているので、明日も見応えのあるゲームをできたらと思います。


ペトロヴィッチ監督の狙いどおりのサッカーがハマった日は、相手がどれだけ上位のチームでも破壊的な強さを発揮する時があります。明日がそういう日ではないことを願いながら、それだけの魅力を持っているチームを作られているということは対戦前ですが言っておきたいと思います。


ー前節、金崎夢生選手がベンチ入りしました。彼の状態や練習の様子をどのように見ていますか?

先程ほかの選手の今の状態を聞かれた時に、明日の起用をどうしようかという話をしましたが、彼の場合は、隔離が明けて今トレーニング中でとか、そういったほかの選手とは違います。大きなケガから復帰して、またサッカーを競技としてやれる状態にするためにどうやってアプローチしていくかというものなので、ベンチには入れていますけど、正直に言うと「(金崎)夢生はもう100パーセント戻っているので、前と同じような起用をできる」という状態ではありません。この日程でやっているので練習試合を組んだり、チーム内で紅白戦をやるような機会は作れませんので、どうしても最後の実戦というステップは、公式戦の中で何分かずつ起用していくことによって、その部分の感覚を取り戻すという作業をさせるしかないかなと。そういった判断をしましたので、試合の中でそのような局面があれば、もちろんそれはどうでもいい状況になってそういう時間帯になったから、ということはサッカーではありませんので、何分出ようと大事なプレーになるんですけど、リスクを最小限にした上で起用できるシチュエーションができたら使ってあげられたらという思いがあります。ただ、チーム状態によっては出なければならないこともあるかもしれません。メンバーに入るということはそういうことなので、そういったバランスを考えながら慎重にやっていきたいと思っています。