NGE

【父の日企画】自慢の父へ(吉田豊編)

206月

『INSIDE GRAMPUS』では6月20日の父の日にちなんで、「選手の父親」をテーマにインタビューを実施。プロサッカー選手はどのような父親の下、どのような教育方針で育ったのか。第2回は吉田豊選手に話をうかがいました。


インタビュー・文=INSIDE GRAMPUS編集部


今回は父の日にちなんで、吉田選手のお父さんについてお聞きしたいと思います。

吉田 こどもの日企画のインタビューの時に少し話しましたが、父は僕が小学3年生くらいの時に離婚して以来、男手一つで兄と姉2人と僕の4人を育ててくれました。仕事はトラックの運転手をしていて、夜中の3時頃に家を出て、帰ってくるのは21時頃。丸一日休みの日は年に1日か2日くらいで、ほとんど家にいることがありませんでした。


前回のインタビューで厳しい方という印象を持ったのですが、お父さんはどんな方ですか?

吉田 厳しいというか、悪いことを許さない人ですね。普通に生活していれば怒ることはあまりないけど、間違ったことをした時にはしっかりと怒る。そういった人です。


家にいることがないとあまり話す機会がなかったのでは?

吉田 そうですね。父が家にいる時間が少なかったので会うこと自体がほとんどなく、話す機会はあまりなかったかな。朝早くに出ていって、夜遅くに帰ってきてご飯を食べて、お風呂に入って、寝るという生活でした。淡々と仕事をやっているイメージでしたね。


吉田少年から見たお父さんはどんな存在でしたか?

吉田 絶対的な存在感がありました。父が言うことは絶対で、それに対して「でも……」と思うことはなかったですね。親父が「こうしろ」とか「こうだよ」と言ったことはすべて「わかった」みたいな感じ。だから、“The 親父”というイメージなのかな。でも、普段そんなにしゃべっていなかったからこそ、一言一言にすごく重みがありました。母がいなかったので、父の存在がより大きかったのかもしれないですね。


お父さんから言われたことに対して、「ちょっと違うな」と思いながらも受け入れていたことはなかったのでしょうか?

(残り: 5494文字 / 全文: 6356文字)

この続きをみるには

この記事の続きは会員限定です。
JリーグID登録と購読手続が
完了するとお読みいただけます。