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明治安田生命J1リーグ第8節 湘南戦後 監督会見

74月
4月7日(水)、明治安田生命J1リーグ第8節が行われました。名古屋グランパスはレモンガススタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦し、0-0で引き分け。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


湘南ベルマーレも悪くない立ち上がりだった中、アグレッシブさという湘南の強みに対して、こちらが引かずにやろうというゲームをしていました。徐々に押し込めていた前半の流れの中で、相手は退場者が出たことでゲームプランを変えなければいけない状況になりました。レッドカードが出たのは、我々が相手にファウルせざるを得ないプレー、カードが出ざるを得ないプレーをさせたということもあったと思います。それらをトータルで見て、前半は良かったと思います。


ただ、そうなったことで、おかしなことですが、サッカーの世界ではよくあることが起こりました。(相手は)守るのだ、守りきるのだという意識で、全員がペナルティエリアの中に入って守る状況となりました。ボールを持って中に入ってもすぐに囲まれてしまうため、ロングフィードやクロスなど外からの攻撃しかない状況になったと思います。そこでサイドを何度も変えながらクロスを入れたり、こういう状況でやるべきサッカーにトライしましたが、守り抜かれてしまいました。


勝ってもおかしくない試合でしたが、残念ながら相手に守りきられてしまいました。戦術的な部分でのやり合いは、こういう展開となってしまい、湘南がどういうサッカーをするか、我々がどういうサッカーをしているかということを説明するようなゲームになりませんでした。


ー後半は点を取りたい、それでも守りはおろそかにしたくないという状況だったと思います。相手が一人少ない状況の中、バランスの取り方は他の試合と違う展開になったのでしょうか?

今後の試合に向け私の心境を話すと、決して心配しているのではなく、ただ残念な気持ちだけです。普通に11対11でやるゲームでは、相手のシュートチャンスに対し全員がゴール前に戻って守るチームはありません。あそこまで戻れば、攻める時間を作ることもできません。決して湘南が(本来)そういうサッカーをしていたのではありません。11対11の状況なら攻撃を受けながら、相手が前へと出てきたところで裏を取るというのがサッカーです。アクシデントが起こったことで、湘南が今日のような展開を選びました。我々も10人で守る相手に対しての崩し方という見本はありませんし、そのために練習の時間を費やすことも違います。今日はこういう展開となった上で相手がやりきった試合でしたので、別の試合と位置付けるべきものかと。逆に前半、攻撃の形が全く作れていなかったかといえば、ゴールこそありませんでしたが、試合が経過すればゴールは生まれるという雰囲気を皆さまも感じたと思いますし、攻撃の部分での良さは出ていたと思います。本当に「残念だ」という気持ちが残るだけで、選手は次に向かって一生懸命にやってくれていますし、信頼は全く変わらず次はいいゲームができると思います。

 

ー今日のような展開の中で後半に両サイドの選手を交代させましたが、その意図をお聞かせください。

あの状況でチームとしてどういうプレーをしなければいけないのか、誰がどういうプレーをしていることでそれが機能していないのか。そういったことが求められるサッカーの状況ではありませんでした。後半はサイドの選手のところでトライし、それが塞がれたらもう一度回しサイドのところで攻めようと。真ん中はガチガチに固められていましたし、相手にもこちらにも疲労がありました。そこで完全にフレッシュな選手を入れ、もう一度キレのある状態でプレーさせなるべく多くのチャンスを作りたいという狙いでした。戦術的に誰のどういう特長を活かしてというよりは、フレッシュな選手を入れたかったという意図でした。