NGE

明治安田生命J1リーグ第5節 横浜FC戦 前日監督会見

163月
3月16日(火)、チームはトヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、17日(水)に行われる明治安田生命J1リーグ第5節の横浜FC戦に向けて、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの記者会見を行いました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ー前節のヴィッセル神戸戦はメンバーを入れ替えながら勝利を収めました。手応えを感じているのでは?

神戸はプレーの質が高く、スピード感があるなど、特長のある選手がいました。プレーの速さという意味でのスピード感を含め、替わって出場した選手もグランパスのやり方でプレーでき、結果を持ち帰ることができました。チーム全体としてそういった取り組みができているからこそ、メンバーが替わってもチームというものがしっかりと残っていると思います。そういった部分で満足のいく勝利でした。


ー昨シーズンも在籍していた選手が新加入選手たちをサポートする動きも大事だと思います。選手たちの関係性についてどのように感じていますか?

入りやすい関係を作る、作らないということに関しては、そういった姿勢を示すことによって、新しく加わった選手は「ここではこうやらないと話にならない」というベースがあると思います。彼らが入りやすいようになにか特別な手助けをしているというより、当たり前のラインがはっきりしていることが現状です。


ーキャンプの時に「昨シーズンのベースがあった上で、今シーズンはどのようなことをできるチームになると思いますか?」と質問したら、「時間をください」とおっしゃっていました。4連勝しているチームの内容がその答えになるのでしょうか?

国際Aマッチデーが終わるところまで待っていただけたらと思います。残り2試合を終わって、そこの調整、修正ができた上で、最初の一区切りとなります。


ー今節はクラブ記録を更新する開幕5連勝が懸かっています。

ありふれた回答になるかもしれませんが、連勝記録を作るために勝つというより、一戦一戦で勝つことが大事です。5連勝になるから勝つという直結ではありませんが、そういったポジティブな新記録はチームにとって必ずいいものをもたらすと思います。そういった部分を含めて、もともと絶対に勝たなければいけない試合ですけど、勝つ理由がもう一つ加わったと思っています。


ー横浜FCについてどのように感じていますか?

まず選手の特長、持っているクオリティーから見ると、すごくテクニックのあるチームと表現したいと思います。今チームがどのような状態なのか。今年の戦い方を見ていて、開幕戦の(北海道コンサドーレ)札幌戦だけは早い時間帯に立て続けに得点を許し、試合という形にもっていけないまま終わってしまったのかなと。ほかの試合に関してはスコアに大きな差があったり、勝ちきれていないこともあったりします。ただ、大分(トリニータ)戦も内容としては全く違った結果になっていてもおかしくなかったですし、直近のセレッソ(大阪)戦も大きな点差になったのもアディショナルタイムに近い時間帯から立て続けに2点入れられて結果的に3点差になっただけです。1−2のスコアになる前にも違ったスコアで試合が動いていたかもしれないですし、同点になったり、逆転したりする可能性が大いにある戦い方をできていました。結果が出ず気持ち的に苦しいということがあるでしょうけど、プレー自体はすごく質の高いものだと見ています。いつもどおりになりますけど、しっかりと警戒して準備していきたいと思います。


ー前節の試合後「チームの成長を感じられた」とおっしゃっていました。4連勝をしている中でチームの成長を感じている部分は?

我々の特長としてセンターフォワードタイプの選手が真ん中にどっしりと構えて、そこを軸に攻撃を作るというメンバー構成ではないと思っています。誰かが20点くらい決めて、周りはアシストに専念するというより、いろいろな組み合わせによって攻撃陣の特長を合わせながらやっています。20点くらい点を取るという特長のある選手でなくても、ゴールを決める選手たちがいろいろなやり方を毎試合、毎試合で探しています。各試合に向けてトレーニングの段階から準備するという取り組み方が、チームとして求められているものなのだと。練習の中でいろいろと意識してやっていくことで、試合の時に我々自身がまず自分たちのやり方にすごく強い自信を持って、準備してきたからぶつけることができるんだと。相手がそれを受けきれなかったら、そのまま押しきることができます。受けられたら受けられたで、さらに違う手を用いるんだと。そういった部分でチームとしてなにか動く時、一体になってパッパと動けるようになったという、組織としての力強さが大きな成長なのではないでしょうか。攻撃陣の各選手の特長が出てきた中、それぞれすばらしいクオリティーを違った形で持っているんだなと。それをどのように組み合わせていくか、引き出し合っていくかという部分において、もっともっと求めていきたいと思っています。それができていないわけではなく、それができる方向に向かっていると思います。1、2カ月後に皆さんとお話をした時、「そういう面での成長を強く感じます」というコメントができたらと思っています。