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明治安田生命J1リーグ第5節 横浜FC戦後 監督会見

173月
3月17日(水)、明治安田生命J1リーグ第5節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで横浜FCと対戦し、3-0で勝利。試合終了後、マッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


前半は少し難しい立ち上がりでした。ポゼッションはしっかりしていたのですが、相手も戦術的な部分でしっかりまず守ることをやってきました。その中で、なかなか動きのない前半となってしまったと思います。

 

我慢しながら前半を闘っていた中で、ハーフタイムにどうやってスピードを上げていくことで、相手が隙を作ったところをどう突くかスピードを上げるタイミングを全員で統一し、しっかりと1点目を決めることができました。それで相手もスコアを戻そうとよりスペースを与えてくれたので、試合の流れをじっくりと読みながら冷静に2点目、3点目という試合運びができたと思います。

 

―今日は前線にガブリエル シャビエル選手と柿谷曜一朗選手を並べる形でスタートしました。2人に期待したことと、前半に試合の動きが少なかったことの関連についてお聞かせください。

前半は、チーム全体としてスピードをどう上げるかという話を先にもしましたが、攻撃面に関しては、前線の選手たちだけが責任を持つということではありません。ボールをうまく持ちながら、どこから崩していくかという部分で、なかなかチーム全体として崩すということができていませんでした。前半は横浜FCがしっかりと守ると決め込んでいたかのようなゲーム運びでしたし、仕方がないかと思います。後半のチャンスシーンでは、2人が同時にシュートに絡んだシーンもありましたし、ゴールが決まった場面でも実際に絡んでいました。2人がどうこうというよりチーム全体として我慢をしながら、相手側がどうやってきたかに合わせて、チャンスの時間帯ができたかできなかったかだと思います。前線で起点となりチャンスを作らなければいけないということを彼らに求めていましたが、そういう意味ではしっかりと結果をもたらしてくれたと思います。

 

―グランパスの守備についてお伺いします。横浜FCのゴールキック時に、最終ラインに降りてくる(横浜FCの)手塚康平選手や瀬古樹選手に、グランパスのボランチの稲垣祥選手や米本拓司選手がしっかりマークについたことによって、横浜FCに(最終ラインからつながせず)ロングキックを蹴らせることに成功していたと思います。守備の評価はいかがでしょうか。

逆に我々もフルコートでマンマークして守るようになりますし、FWに背の高い選手がいたので、長いボールをそこに入れられたときに、セカンドボールをちゃんと拾いきれるかというところがポイントだったと思います。そこの対応も良かったと思います。そういった部分から相手のペースでなにもやらせなかったということで、いいディフェンスができていたのではないでしょうか。

 

ー先取点後にマテウス選手を投入し、その後2点目、3点目が生まれました。マテウス選手をベンチからスタートさせた狙いをお聞かせください。

今のルールを各チームがどうプラスに活かしてチームを運営していくかという中で、交代枠が5つありますので、なるべくフレッシュな選手をその試合ごとにどこで使うべきかというところを間違えずにやりたいと思っています。2月末からリーグが始まり、マテウスはここまで約20日間、リーグ戦5試合にずっと出ていましたし、90分間フルで起用することを一旦途切れさせ、回復させたいという狙いがありました。ほかの選手もそうですが、その日自分がスタメンではなく、途中から出た場合にはどういう役割があるか。途中から入るからこそ大事になるという、昨シーズンから続く特有の途中交代で入った選手が試合を変えるということをすごくいい形で理解してくれています。昨日の段階でスタートからの起用ではないとわかったマテウスもすごく前向きに捉え、それではどう自分が使われるかということを考えたトレーニングの仕上げ方をしていることを見ましたし、そのままいい流れの中でフレッシュな彼を投入したいなと。山﨑(凌吾)についてもそうですが、フレッシュな状態の選手を投入することで流れがぐっとこちらに傾いたことは見えたと思います。途中から入るという状況で、あれだけの準備をして入ってくれるなら、より信頼ができると思います。

 

―ハーフタイムにチームとしてスピードを上げるタイミングを統一したという話がありました。今日の試合ではどのようなところでスピードを上げると統一したのか話せる範囲で教えてください。

逆に前半を終えての指示の中で、これだけチャンスを作らせてもらえなかったというのは、我々もそういう試合展開になることはある程度予想はしていました。横浜FCはセレッソ大阪戦から3人しかメンバーを代えていませんでしたので、よりスピーディーな選手の特徴を生かして、まずしっかりプレスを掛けてなにもさせない、守りをしっかりやるという流れかなとチーム全体で予測して試合に入りましたので、まあそのとおりでした。また相手は、90分間続けるのは難しいペースできていましたので、落ちてくるだろうと。前半やっていた中で、あまりいい形につながらないように見えたプレーも、だんだん後半は隙が出てくるだろうから、そういうところを逃さずにやっていこうとしました。そういう中で、こちらのスピードが上がったというよりは、相手のスピードがだんだん落ちるという部分についてより説明をした上で、プレッシャーもだんだん厳しさがなくなってくるところを逃さずにどんどん押し込んでいこうと。具体的なプレーというよりは全体像としてイメージを伝え、選手たちはそれを実行してくれたと思います。