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明治安田生命J1リーグ第13節 横浜FM戦 前々日監督会見

35月

本日5月3日(木・祝)、トヨタスポーツセンターで非公開トレーニングを実施。練習終了後、明治安田生命J1リーグ第13節の横浜FM戦に向けて、風間八宏監督が記者会見を行いました。

※動画のみ有料となります。


風間八宏監督


―新井一耀選手は試合に使いながら状態を上げていくイメージでしょうか?

それしかない。全部ではないけど、1試合やることができたのでね。それは自分の自信になっていく。1週間空いていれば、いろいろなトレーニングをしたり、試合を積ますことができるけど、これだけだと積ますことができない。練習も試合も同じ間隔でやっていかないといけません。俺自身もそういう経験があって、最初はきついけど乗り越えられれば問題なくなるんで。若いし、大丈夫だと思います。


―連敗中はメンタル面の部分について強調されていました。引き分けたことで選手のメンタルが変わってくると思います。次の試合で必要となることは何でしょうか?

積み上げではあるんだけど、90分間の戦い方はチームとして良くなっています。ただ、個人の技術はまだまだ足りない。すごくスムーズにペナルティーエリアまで攻めていても、そこでミスを出してしまうので、そこをどんどんやっていってもらう。若い選手たちなので、もっともっと突き詰めさせたいと思います。本当に昨日はもったいない場面がものすごくあった。最後のところでしっかりとボールが止まっていれば、それで終わりということがありました。いつも言っているけど、「運ぶ」と「止める」の境がない。それがあまりにも多すぎたので、短い期間ですけど意識で強調していこうと思っています。


―最後まで戦い続けたという部分は大きな変化だったと思います。

そうですね。時間や状況を含めてトレーニングの中から意識していったもので、全員が最後まで良く戦った。途中から出てきた選手も含めて、試合というのは90分の中でいろいろな状況になって、その中で何をすべきかをピッチで分からなければいけない。それを強調した結果だと思います。


―昨日の展開でシュート数が「3」というのは少ない数字だと思います。

結局は相手ではないんです。自分たちのミスばかりだったからすごくもったいない。あれだけ試合をスムーズに進めたのに、ラストの部分でキーパーにボールがいってしまう。あるいは、ミスをしてボールを取られてしまう。ちゃんと(ボールが)止まっていないから、スムーズにいかなくなってしまう。そういうところがまだまだたくさんあるので、進化していかないといけないと思います。


―前々節、前節とダイナミックな展開が続いていた中、C大阪戦で丁寧にボールをつなぐ選択をしたのは驚きでもありました。

いつも言っている通り、やってはいけないことはなくて、うまくやればいいんです。その中で彼らがいろいろなものを判断する部分が少しずつ出てきていると思います。自信を持ってやればいいし、大きく相手を意識する必要はない。ただ、最後のところできっちりとやらなければ、決定的なシーンは生まれません。そこがサッカーの一番おもしろいところであり、驚きなんでね。選手たちの技量をもっと上げていかなくてはいけない。それから、そこに対してもっともっと意識していかなければいけない。それがすべてだと思います。


―連戦で疲労がたまっている中で、タフさが出てきた点はいいことなのではないでしょうか?

やり続けさせるしかないですし、若い選手がどんどん出てきているというのはそういうことです。みんなタフになっていかないといけません。試合をしながら、自分たちはどういう姿なのかということを見つけていかないといけません。そして、その中で起こる現象に慣れてくる。すべてが進化だと思うんだけど、まだまだ若いチームですから、伸びしろというか、進化の度合いはあるんじゃないかと期待しています。


―5日の横浜FM戦はゴールデンウイークということで、子供をはじめ、たくさんのお客さんが来場するかと思います。

昨日も悪天候の中、期待をしてあれだけ観に来てくれて、我々の背中を押してくれました。本当にありがたいです。その期待に応えたいですし、そうするためにも「どう勝つか」の技術を上げていきたいです。選手も自覚していると思うので、次にまた期待したいと思います。


―ハーフタイムには「いるべきところに早く戻らなくてはいけない」と言っていました。相手のボールを奪うために、「適度なところに戻る」というニュアンスなのでしょうか?

相手のボールというのは、止まらないと狙えません。それから、俺たちのシステムというのは、攻撃をしやすいように作っているわけで、守備で振り回されるものではない。昨日であれば、両サイドの立ち位置が悪くて、スッと入ってこられてしまった。そうすると全部が崩れてしまう。どこに立てば相手がパスを出せないか、あるいは(自分たちが)狙えるかというところに2、3個の歪みがあって、それでは取った後に出ていけない。そこのところの理解ができていない選手も何人かいます。後半は少し良くなりましたけどね。トレーニングの中で見つけられないといけないんだけど、見つけられる選手と見つけられない選手がいます。やられているわけではないですが、それでは何のおもしろみもないんでね。自分たちは攻めるチームですから。「攻守一体」というのはそういうことなので、その部分の指示をしただけです。


―宮原和也選手は2試合連続でボランチとして先発しています。

見えるものや立ち位置が違う。ずっとサイドバックをやってきて、プレーがすごく正確になったので、中に移しました。そこの層も厚くしていかないといけないし、変化が効くようにしなくてはいけない。すべてがそろっているわけではないのでね。彼も使いながら、そこの層を厚くしようかなと思っています。1回でダメだから使わないのではなく、何回もやりながら。彼のキャパも広がっていくだろうし、チームのそれももっと広がっていくと思います。そこも考えながら、無理のないようにやろうと思っています。

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