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【わたしと、瑞穂スタジアム】vol.3 中村直志(名古屋グランパスOB/アカデミースカウト)「自分を成長させてくれた場所」 supported by ランドマークプロダクツ株式会社

1611月

名古屋グランパスのホームスタジアムとして愛されたパロマ瑞穂スタジアム。

Jリーグ開幕から27年に渡り、数々の名場面を生んできた。

改築工事に伴う休業を前に、“聖地瑞穂”と共に歩んだ関係者たちにインタビューを実施。

第3回は現役時代にグランパス一筋でプレーした中村直志アカデミースカウトを取材し、

パロマ瑞穂スタジアムでの思い出を聞いた。


初めてパロマ瑞穂スタジアムでプレーしたのはいつですか?

中村 2001年です。


中村スカウトにとってパロマ瑞穂スタジアムとはどのような場所ですか?

中村 現役時代、僕はグランパスでプレーし続けたことも含めて、正真正銘のホームグラウンドになります。プロとして一番最初に立ったピッチでもありますね。


パロマ瑞穂スタジアムでのプレーを通じ、成長したと感じますか?

中村 最初は実績も自信もない新人でした。試合を重ねるごとに、少しずついいプレーができるようになっていき、それに伴って自信を持てるようになりました。自分を大きく成長させてくれた場所だと思っています。


印象に残っている場面は?

中村 パッと思い浮かぶのはゴールシーンですね。プロ初ゴールはもちろん、リーグ優勝をした2010年のガンバ(大阪)戦のゴール、2011年に決めたゴールが特に印象深いです。


ゴールシーンを振り返っていただけますか?

中村 ガンバ戦は8月、かなり暑い中で行われた試合でした。「絶対に負けられない」という位置付けの試合だったので、かなり気合いが入っていましたね。勝つことが一番うれしいのですが、自分の中では重要な試合で結果を残せたので特に印象に残っています。ゴールも含めて、自分の実力以上の力が出せた試合でした。


どのような形でゴールが決まったのでしょうか?

中村 ナラさん(楢﨑正剛)のフィードをハーフウェーラインを少し越えたあたりでジョシュア(ケネディ)が競り、そのボールがこぼれて来たのでワントラップしたあとに振り抜いたんです。いつもならあの位置で打とうとは思わなかったでしょうけど、試合に集中していたこと、瑞穂の空気感もあって、自然とシュートを打つ選択をしました。強気でなければその選択はしなかったと思います。気付いたらゴールに入っていたという感覚でしたね。すごく印象に残っています。


遠藤保仁選手からボールを奪ってミドルシュートを決めた試合もありました。

中村 それは2011シーズンですね。その試合も落とせない重要な一戦でした。ディフェンスをしたあとにドリブルをして、右足を振り抜きました。ドライブ回転がかかっていたので、GKの手元に落ちて入ったんです。それも印象深いゴールですね。


そのほかに印象に残っていることはありますか?

中村 毎試合、瑞穂はピッチ状態がすばらしかったです。絨毯のような芝でした。ストレスを感じることはなかったですね。ほかのスタジアムでもたくさん試合をしましたけど、雰囲気も含めてやはり瑞穂が一番プレーしやすかったです。


2021年から改築工事に入ります。

中村 瑞穂はホームグラウンドであることも含め、グランパスにとって大事な場所です。そこで6年間、試合をすることができないというのは、選手にとってもサポーターにとっても残念なことではありますが、新しいスタジアムになってまた長い歴史を重ねていってほしいなと思います。




「ありがとう、瑞穂。」メインパートナー紹介② ランドマークプロダクツ株式会社




1986年7月1日設立。1992年からスタジアム看板設置や撤収業務に携わる。スタジアム看板運営だけではなく、パートナー報告会やキックオフパーティー、ファン感などといったクラブ行事の全体進行も実施している。