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明治安田生命J1リーグ第22節 札幌戦後 監督会見

1510月
10/14(水)、明治安田生命J1リーグ第22節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、3-0で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。


マッシモ フィッカデンティ監督


まずは前半がすごく良かったと思います。試合の順を追って話しますが、相手がボールを持った時にすごくアグレッシブな戦い方ができていました。すぐにボールを奪う体制、ポジションを取ることができ、マイボールとなってからもより前への選択肢を優先して選ぶことができていました。(前半で)2得点したことは良かったのですが、普段なら3点、4点と決めなければいけないところで外してしまったという思いもあります。

 

後半もある程度、こちらが攻めるためのスペースを空けてでも、相手はプッシュして攻撃を仕掛けてきました。もう少し早い時間帯で3点目を決められるのが理想でしたが、この日程の中でこれだけ走るゲームをやりきった選手に対し、どの時間に得点が入ったかということを言うのは失礼かと思います。その3点目も稲垣(祥)選手の素晴らしいゴールでしたし、選手に対して言うことはなにもないと評価できるゲームだったと思います。

 

―今日は守備の部分で相手の攻撃を抑え込むことができていたかと思います。狙いとしてどこがうまくいったのでしょうか?

まずプレスにいく時に、相手のプレーを消すための距離感、そしてタイミング。どのタイミングでボールを奪いにいくか、あるいは受け手にプレスをかけるかという部分での理解が素晴らしかったと思います。そういう部分で、どのような狙いを相手が持ってプレーしても、相手ボールになった瞬間にほとんどの選択肢を塞いでいました。そして札幌を相手において、奪ったことがイコール、攻撃での大きなチャンスとなる、フルコートで1対1となるサッカーとなります。その理解が素晴らしかったと思います。他の試合で、逆なコメントをしたこともあるかと思いますが、今日は攻撃ができていたので相手が守る時間が長くなりました。そのあたりが、良かったと思いますし、相手になにもさせなかったのは、そこにあったと思います。後半もセットプレーでポストに当てられた以外はほとんど形を作らせませんでしたし、試合をとおして良かったと思います。

 

―山﨑凌吾選手を先発起用した狙いと、ゴールという結果を出した彼への評価をお聞かせください。

まず金崎(夢生)に疲労が溜まっていたということがあります。チームのためにすごく走るというプレースタイルがあり、この連戦の中でどう起用するかを考えた時に、山﨑選手のコンディションもすごく良く、今日は彼を優先して起用するべきかと考えました。ポテンシャルのある選手ですし、高いクオリティーも持っています。その中で、名古屋でのやり方にどう合わせるかは時間の問題だと考え、ずっと話していました。今日は誰もが納得する素晴らしいプレーをしてくれましたし、ゴールは喜ぶべきことですが、もう2、3点取れたのではというシーンもありました。それは試合にどんどん出て、これまでにもチャンスがあって決められなかったシーンを映像で確認して、練習や次の試合でいかせればいいと思っています。とにかく今日は、素晴らしい試合をしてくれたと思います。

 

―今日は負傷離脱中の吉田豊選手に代わり、オ ジェソク選手が左サイドバックでフル出場しました。彼の今日の評価と、今後の左右のサイドバックの起用をどう考えているのでしょうか?

前節でも同じようなコメントをしたと思いますが、まずオ ジェソク選手については左でプレーすることに慣れています。昨年も、(期限付き移籍先の)FC東京ではほとんど左でプレーしていたと思います。ですので、それだけのことをやって当然というプレーを今日もしっかりとやってくれました。前回も言いましたが、名古屋のやり方を理解し、左サイドでもやるべきプレーをやってくれたと思います。成瀬(竣平)選手に関しても、出場機会をたくさん与えることができましたが、それを彼がしっかりと生かし、彼の良さである走力と足元にボールがある時にクオリティーの高いプレーを出すところが出ていたと思います。彼の年齢を考えると、安定感を見せることも必要ですが、見ている方にプレーするたびに成長する姿を感じさせることが重要ですし、今日もそういう部分が随所に見られたと思います。2人とも、素晴らしいプレーを見せてくれたと思います。残り12試合という段階で、残念ながら前節、試合中に選手のケガが出てしまい、今日も出てしまいました。全員が長く出る、短く出るということは別として、これまで試合に出られなかった選手にも出場機会が出てくると思います。いつもとメンバーが代わったという状況で今日のように結果を出すと言う流れは、(ケガという)残念な流れもありますが、チームにとっていい材料だとも思っています。