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稲垣祥「自分たちのサッカーをして、強いグランパスを見せたい」(MDPインタビュー)

259月

9月26日(土)に行われる2020明治安田生命J1リーグ第19節の清水エスパルス戦を前に、稲垣祥選手にマッチデープログラムのインタビューを実施。前半戦の振り返り、後半戦と今節への今節への意気込みを聞いた。


前半戦の戦いぶりを振り返ってください。

稲垣 “あと一歩”という印象です。本来の力を持て余していますし、「もっとやれる」と感じています。攻撃ではもっと決定的なシーンを作り、より多くの得点を奪いたいです。守備面では崩れてしまうこともあり、まだ甘さがあるのかなと。チームとして積み上げるべき部分は多くあります。


守備での課題は?

稲垣 悪いボールの失い方から失点することがあり、神戸戦のように1本のパスからやられることもあります。失点してしまうのは、守備だけの問題ではないと考えています。ビルドアップで相手に引っ掛からずいい形で前進できているのか、リスクを少なくプレーできているのか、シュートで終われているのか、クロスを上げきれているのか。そういった攻撃面も関係していると思います。守備面では、ポジショニングを怠らないこと、一人ひとりがもっと気をつけてプレーすること、一つひとつのプレーの強度を上げることが大事です。得点を取るために攻撃しますが、失点しないという意味でも攻撃はすごく大事だと思っています。


相手が対策を練ってきていると感じますか?

稲垣 抑えてくるところを意識していると感じます。その中で僕らは目先を変えた攻撃の引き出しをもっと増やしたいと思います。攻撃面では異なるタイプの選手がいるので、それぞれの良さを最大限に引き出し合えれば、どこのチームも手をつけられないような攻撃ができると思います。


相手の目先を変えるために、コンビネーションで崩していくことも重要なのでは?

稲垣 もちろん。それだけではなく、個人で突破すること、高い位置で奪ってショートカウンターも重要です。攻撃は守備と連動していると思っていて、高い位置からプレッシャーを掛けられる選手もそろっていますからね。


ご自身はリーグ戦全試合に出場しています。個人のパフォーマンスについては?

稲垣 毎回言っていることですけど、自分自身を評価する時はチームの出来に重きを置いています。そういった意味では、チームの出来と、自分への評価は同じなのかなと。ただ、ケガをせずにプレーするのは自分自身が大事にしている部分。そこは評価したいです。


ボランチでコンビを組む米本拓司選手やジョアン シミッチ選手との連係については?

稲垣 ヨネくんと組めば、中盤でバランスを取れると思いますし、片方が剥がされてもどちらかが残っています。お互いに信頼し合いながら前に出ていけると感じています。そこをもっと出していければ、相手にとっても脅威になると思っています。ジョアンとも試合中にコミュニケーションを取れています。彼の場合はヘディングが強いので、セットプレーや空中戦で大きな武器となっています。攻守ともに貢献度が高いと思いますね。


今後改善していきたい点を教えてください。

稲垣 自分たちが主体となってゲームをコントロールすること。それはチームとしても、僕自身としても感じている部分です。


清水とは今シーズンすでに2度対戦しています。どのような印象を持っていますか?

稲垣 何試合か結果が出ていなかった中、第17節で勝利しました。外国籍選手がフィットしてきた印象ですね。外国籍選手のコンビネーションに警戒しなければいけないと思っています。その中で、まずは自分たちのサッカーをすること。個人の良さを生かし、相手のしたいことに対応する能力を出していければ、自ずと勝利は近づくと思っています。


神戸戦から入場制限が緩和されました。

稲垣 手拍子があるだけで、“ホーム感”がすごく強くなります。手拍子がなかった時から拍手などで背中を押してもらってましたが、改めて心強く感じました。


今節は女性を対象にした「ガールズフェスタ」というイベントが開催されます。来場者にどのような姿を見せたいですか?

稲垣 強いグランパスを見せたいです。そういった企画をやっている試合でいい結果を出せれば、今後も観に来てくれるきっかけにもなるはずです。スタジアムに足を運んでいただくことで背中を押してもらっています。今日もみんなで勝利をつかみ取りましょう。


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