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明治安田生命J1リーグ第19節 清水戦後 監督会見

269月
9/26(土)、明治安田生命J1リーグ第19節が行われました。名古屋グランパスは豊田スタジアムで清水エスパルスと対戦し、3-1で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


今日はほぼ素晴らしいゲームができたのではないかと、(感想を)まとめていいと思います。いろいろなパターンでの攻撃ができましたし、いろいろな解決策というものを自分たちの中で使った上でゴールへと向かうことができました。もちろん「ほぼ」と言ったのは、終わりがけのところでの時間帯を今日のような試合でも作ってはいけません。あのような状態になったことを自分たちで理解しなければいけませんが、でもその前に選手たちには「ナイスゲーム」と褒めたいと思います。

 

ー今日は素早くボールを奪うことや、そのボールを大切にするということがしっかりとできていたように見えました。

セカンドボールを奪うということもですが、悪いボールの失い方をしなかったため、そのあとのボールを奪い返したり、相手のダイレクトプレーを奪ったりし、我慢してボールをつなぐことができていました。相手がボールを持った時に、ダメージを与えられるような状況にならなかったことで、ほぼ完璧だったというように全部がつながってきます。セカンドボールのシーンだけがこういう理由でということではなく、ずっと自分たちが気持ちのいい状態でプレーできていたことが良かったと思います。

 

ー今日はケガから復帰した阿部浩之選手が先発に復帰し、開始早々にゴールを決めました。彼に期待したことと、その評価をお聞かせください。

ケガのタイプ的に、阿部の場合はある程度まで回復してきた段階でも、完全に痛みが消え、なんの問題もないという状態に戻るまでは数カ月掛かるものでした。私もそのようなケガを選手の時に経験しています。しかし、ある程度、あとは痛みを耐えられるかどうかという段階までくると、選手のそれぞれの判断です。これは世界中のサッカー選手が、痛みを受け入れるか、完全に治ることを待つか、それぞれのやり方をすると思います。阿部は、痛みに慣れながらやるということにトライしましたが、少し前に試合に出た時は、痛みに押されプレーの中で表現できていないと感じる部分がありましたし、ベンチに入り途中からの投入などを続けました。それでもトレーニングの中でもケガを受け入れ、プレーによって痛みが出るということも避けずに続けていたので、それを信用し先発させたところ、あのように結果で応えてくれました。得点以外でもいいプレーができていました。もちろん、彼の中で納得できるプレーはもっと高いレベルにありますが、今日はいい入りをしてくれたと思います。

 

ー2点目のシーンは、山﨑凌吾選手と前田直輝選手の組み合わせから生まれました。得点を含めた評価をお聞かせください。

こちらのリズムでゲームを続けている中で、山﨑が本当に体を張って前へ素晴らしいプレーをし、技術的にも決して簡単ではないアシストを、得点シーンで見せてくれました。前田も彼の得意な、素晴らしいタイミングで飛び出し、ドリブルで相手GKも抜き去るという彼の良さが詰まったゴールを決めてくれました。もちろんあそこでゴールを決めたことは良かったのですが、その前にもゴールを決めたかもしれません。あそこで決められなくても、今日の流れなら、そのあとにでも決めていたかもしれません。最近そういうシーンで決められず試合を苦しくしたということがあったばかりなので、今日はそれが、こうやって決めればこういう試合になると自分たちで感じたのではないかと思います。