NGE

明治安田生命J1リーグ第15節 横浜FM後 監督会見

109月
9/9(水)、明治安田生命J1リーグ第15節が行われました。名古屋グランパスはパロマ瑞穂スタジアムで横浜F・マリノスと対戦し、2-1で勝利。試合終了後、グランパスを率いるマッシモ フィッカデンティ監督がオンラインでの監督会見に臨みました。

マッシモ フィッカデンティ監督


ご覧のように、すごく難しい始まりとなりました。試合開始から30秒も経たないくらいで失点してしまい、本当に始まりだけが悪かった。そこから気持ちを崩さず、動揺も見せずやるべきことを黙々とやり続け、我慢の闘いをやりきったと思います。今日はいつも以上にファミリーの皆さまと近く、少し結果の出ていない時期で一緒に闘い、そして勝たせるという気持ちを感じました。そのようなサポーターの皆さまのために、本当にうれしく思っています。


今日のゲームは一個一個の部分で、どういう戦術でぶつかり合ったというよりは、対戦相手との気持ちがぶつかり合った、そういうサッカーを両チームが展開したと思います。今日は戦術的なことをだらだらと話すのではなく、昨年のチャンピオン相手に、スピリットで上回って勝ったということが大事だと思います。


―勝利した瞬間、メインスタンドに向かって大きなガッツポーズを見せました。その時の心境をお聞かせください。

グランパスの選手が、チームのために犠牲心をもってこれだけやれるんだということを誇りに思いました。そういった気持ちが自然とガッツポーズという形で出たのだと思います。以前のインタビューでも話しましたが、ケガ人が多く出たり、新型コロナウイルスの影響がある難しいシーズンの中で、このチームはやろうと思って本気になれば上にチャレンジできるんだと。私はそれがやれると思うからみんなも一緒にやろうと、この一週間ずっと選手に投げ掛けてきました。今日の試合で選手たちがその姿勢を見せてくれてとてもうれしかったです。


―試合前に、これまでやってきたことを続けようと選手に伝えられたそうですが、それができたのでしょうか? また、積極的な前線からの守備が機能していたと思います。その評価もお聞かせください。

ずっと我々がやるべきことを貫きとおすという姿勢でやってこそ意味があると、今シーズンの最初に大きくやり方を変えることで始めました。そういった中で、うまく結果として出ない時でも、内容として我々のスタイルが見えてきている、より強固なものになってきていると伝え続けてきました。その中でなぜ結果が出ないのか。それはサッカーの難しいところです。いくつかの「勝ちにつながるエピソード」を積み上げていくのが強いチームで、勝ち続けているチームは戦術どうこうより、サッカーにはいろいろな勝ち方があるんだということを理解し、感覚的にわかっています。我々はプレーも内容もいい上で勝つサッカーをしていますが、ただきれいでうまいプレーをして優勝できました、ということがないのがサッカーですし、授業としていくつかの敗戦を糧にしなければいけないと選手に話しました。その中で、気持ち的にハングリーさをダイレクトに感じるゲームは、今日より前のゲームでは見たことがありませんでした。そういう部分が今日の勝利につながったのだと理解しています。


―早い時間に失点してしまいましたが、それ以降は相手に決定的なシーンをあまり作らせませんでした。立ち直った要因はどこにあったとお考えでしょうか?

シーズンの初めにも、早い時間に失点してしまいながらその試合をひっくり返したことがありました。ここ数試合の敗戦では疲労を感じ、(今日も)すごく重たく感じる試合の入りとなりました。シーズンの序盤の先制されたゲームとは違った雰囲気でしたし、より難しい状況になってもおかしくありませんでした。だからこそ、先ほども話しましたが選手たちの「絶対に勝つんだ」という気持ち、使える要因をすべて詰めこんだ上で今日は勝利したと思います。闘いながら自分たちでも新しい感覚を得られたと思います。