太田宏介選手
ー前節の柏戦が今シーズン初の公式戦出場でした。自分自身のプレーを振り返ってください。
公式戦は去年の最終節以来だったので、すごく楽しみな気持ちでいっぱいでした。観客が5000人と限られた豊田スタジアムは少し異様に感じました。15分ほどプレーしましたが、ケガをした箇所は問題なかったです。やっとスタートラインに立てたと思っています。
ー実践では普段の練習と違うものがあると思いますが、キックや動きの感覚はいかがでしたか?
普段の練習から意識高く、試合のイメージを持ってやれていました。特にやりにくさはなかったです。
ーチームは今シーズン初黒星を喫しました。チームの戦い方や強さをどのように感じ、そこにどう入っていきたいと思いますか?
再開してからいい内容で結果もついてきていました。いい結果が出ている時は自然とチームも結束しますし、いい雰囲気の中でやれていました。ただ、負けたあとの試合は大事です。ルヴァンカップに出場のチャンスがあれば、チームとしてやるべきことをやった上で、自分の長所を少しずつ出していけたらと思っています。ここ数試合でセットプレーのチャンスがあった割にはなかなか得点に結びついていないので、そういうところでほかの選手とは違う長所を出していきたいです。
ーセットプレーでは狙いどころが多く、チャンスがあるという印象ですか?
チャンスしかないですね。サブ組として練習をやっていましたが、中に入ってくる勢いや強さはほかのチームよりあると思います。キッカーになったら、強さを引き出せるようなボールを出したいです。
ーキックの部分を一番出していきたいと考えていますか?
そうですね。そこは第一に思っていました。名古屋のサイドバックの選手は守備的な選手が多い中、僕は違った長所を持っていると思います。自分が試合に出た時には、そういうところを出していけるようにしたいです。連戦ではセットプレーがキーになってくると思います。どんな試合内容になったとしても、セットプレーで1点を取って、勝ちきれるような強さを、チームとしても個人としてもつけていけたらと思います。
ー清水戦はどのように闘っていきたいと考えていますか?
今日の練習では(戦術について)そこまで細かいことをやりませんでした。ルヴァンカップは試合数が減って、1勝の意味がとても大きくなってくると思います。どんな内容でも全員ががむしゃらに闘って勝利し、勝ち点3を取って帰ってきたいです。
ーようやく復帰しましたが、実践から離れている期間はどのようなことを考えていましたか?
ケガをしている間にJリーグが中断してしまいました。その中で、再開したタイミングでチームの力、チームの一員になれるように、まずはケガを治すことを第一に考えていました。リハビリはうまくいっていた中、6月に入ってから練習に合流してみると、実践の動きに慣れるまで時間が掛かりました。ここ1、2週間で痛みが完全になくなって、ストレスなくやれるようになりました。これから試合はまだまだ残っています。33歳はまだ若手なので、元気良く、明るくチームを盛り上げて、貢献していきたいと思っています。
ーチームでの自分の役割はどのようなことだと思いますか?
ベテラン扱いされることが増えてきましたが、まだまだフレッシュで、ルーキーのような気持ちです。全員と同じ舞台で競争しています。自分が引っ張っていっている感覚はありませんが、みんなに負けないように必死に闘っていますよ。
ー同世代の選手たちは試合に出たり、出なかったり、ケガをしてしまう人もいます。ここで踏みとどまるために必要なことは?
僕は1987年生まれで、この中断期間に同い年の選手と話す機会が多かったです。それぞれに置かれた立場は、決して安泰じゃないというか。苦しい思いをしている選手も増えてきました。そんな中、僕たち“調子乗り世代”がまたJリーグ、サッカー界を盛り上げていけるようにしたいです。エネルギッシュな選手が多いので、それをピッチで表現できたらと思っています。
ーチーム内に新型コロナウイルス感染者が出て、不安な気持ちで過ごしていたと思います。その中でどのようにチームを盛り上げていきましたか?
ここ数試合はいい雰囲気でウォーミングアップに臨めるように、ロッカールームに入った時点から声で盛り上げて、チームを鼓舞していました。僕自身も新型コロナウイルスの影響で不安を抱えることがありましたけど、練習を含めピッチに入ったらサッカーに集中しなければいけないと思っていました。そこでの声掛けをしていました。
ー今は不安がない状態でやれていますか?
毎日いろいろなニュースを見ていると、不安でしかないです。ただ、個人としても予防を徹底していますし、チームとしてもしっかりやれていると思います。とにかく試合に集中していきたいです。
ー日頃の生活で気を付けていることは?
プライベートでの外出を控えていて、なるべく外部との接触をしないようにしています。
ーストレスは溜まりませんか?
僕はストレスを全く感じないハッピーな人間なので。今はサッカーを毎日やれていることがなにより幸せですね。
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